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ポートフォリオの組み方 実践 著名投資ブロガー 水瀬ケンイチの

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自分が耐えられる最大損失額をまず決めよ

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過去の暴落を生き延びてきた筆者。リスク許容度内で資産配分を決めれば夜もよく眠れる

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どの会社の株価が上がるかを予想して投資対象を決める個別株の投資家にはなじみがないかもしれないが、インデックス投資は、投資対象を大まかな資産の種類(国内外の株式や債券など)で分け、それぞれにどれぐらいの割合で投資するのか、すなわち「アセットアロケーション(資産配分)」で決まる。

なぜなら、アセットアロケーションによって保有資産の時系列変動の約9割が説明できるという研究成果が広く流布しているからだ。わかりやすく言えば、「銘柄選びや売買タイミングよりも、アセットアロケーションのほうが重要」ということだ。実は、機関投資家などプロの間では、このことは半ば常識になっている。

では、アセットアロケーションはどのように決めるか。まず、国内株式や国内債券といった資産クラスにはそれぞれ「リスク」と「期待リターン」というステータスがある(図表1)。そしてリスクは、定性的な概念ではなく、定量的に数字で表せる。フラフラと動く株価は一見、予測不能だ。金融のプロですら、株価の動きを確実にとらえて儲けることはできない。このとらえどころのない対象について、確率や統計学の手法によってリスクを数字で表してみようというアプローチだ。

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