「徹底解説!ETFの投資対象[国内株]」で見たようにシンプルに時価総額や株価に応じて重み付けするのが伝統的な株式インデックスだ。これを基に行う投資をパッシブ運用という。
一方、運用会社がアナリストの企業分析などを基に銘柄を選択し投資する手法をアクティブ運用というが、相対的にコストの高いアクティブ運用の成績が本当にパッシブ運用を上回っているのかは運用業界でも長年の論争になっている。
第3の手法が登場
こうした中でここ数年、パッシブとアクティブの中間的存在として台頭してきたのがスマートベータ指数だ。日本では昨春、公的年金のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が初めてスマートベータ指数を運用手法に採用し、一気に注目が集まった。市場の平均値を狙うパッシブ運用に対し、スマートベータは企業の財務指標や株価変動率などの要素で銘柄を選別し、市場平均以上の成績を目指す。ここまではアクティブ運用に近いが、指数による投資ができるのでアナリストはいらず、コストが安い。
現在、複数あるスマートベータ指数の中で日本の機関投資家に最も注目されているのが最小分散指数だ。これは業種や銘柄間などのさまざまな相関関係を考慮して最適的な数百銘柄を選び、指数全体の価格変動(リスク)を最小化するものだ。米MSCIのスマートベータ群の過去21年のデータから試算した図表1では、最小分散はリスクが最も小さく、リターンでもTOPIXを年率2%弱上回る。
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