パート2からETF投資法を詳述していくが、その前に知っておくべき基本を押さえておこう。
Q1 ETFの仕組みはどうなっている?
A 原資産を分別管理し投資家を保護
ETFの発行では大きく三つのプレーヤーが関係する。まず、アセットマネジメント会社など「運用会社」がETFを組成する発行体となり、対象指数に連動するようETFの組み入れ銘柄を決め、運用の指揮を執る。さらに運用会社はETFを上場する際、証券会社など最低2社を「指定参加者」に指定する。
指定参加者はETFの在庫をある程度保有し、流動性を確保するために取引所において常時買い注文・売り注文を提示することが求められる(マーケットメイクという)。指定参加者はETF売買の需給を見ながら、運用会社との間でETFの追加設定、解約を行うこともできる。
最後に信託銀行。ETF発行によって集められた投資家の資金は、連動指数に応じた株式など原資産の形で信託銀行において分別管理される。万一運用会社が破綻してもETFの原資産が毀損されることはない。
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