大韓航空、「ナッツ副社長」異常行動の波紋 <動画>ナショナルフラッグキャリアの大失態

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提供:ロイター(音量にご注意ください)

「ナッツの出し方がなっていない!」そんな理由で飛行機を引き返させた大韓航空の趙顕娥 (チョ・ヒョナ)副社長が12日、集まった報道陣に謝罪をしてみせた。

 いったい、どれだけナッツの出し方が悪かったのか。ファーストクラスではボウルに入った状態で渡す必要があるのに、袋のまま渡したことがマニュアル違反だというのだ。チョ・ヒョナ氏は、この"できの悪い"チーフパーサーを即刻、飛行機から降ろすため、ニューヨーク発、仁川行きの飛行機を空港ゲートまで引き返させたのである。12月5日のことだ。

正当な理由なく飛行機の運航を乱す行為は当然、航空法違反の疑いがある行為。副社長という身分にありながら、そんなことも知らなかったのだろうか。彼女は12日になって、ようやく集まった報道陣に対してコートを着用したまま不満げな表情で謝罪してみせた。

動画(20秒~)「皆様にご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」

彼女の父親である韓進グループ(大韓航空の親会社)の趙亮鎬 (チョ・ヤンホ) 会長は次のように謝罪した。

動画(31秒~)「娘の愚かな行動でご迷惑をおかけしたことについて、大韓航空の会長として、そして父親として、国民の皆様に深くお詫びいたします」

退社後のヒョナ氏はどうなるのだろうか。結局、大韓航空が救うのではないかとも疑われるが、ロイターの報道によると関係のある他の企業に雇用されることはないようだ。

2005年にはチョ会長の息子、源泰(ウォンテ)副社長が、乗用車を運転中に女性と口論して押し倒した容疑で立件されたことがある。チョ会長は2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの組織委員長を務めており、その去就も注目される。

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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