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元税務署長が教える 正しい節税術 ポイントを解説

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企業経営を助ける節税の実践知識。ここを理解せよ!

(イラスト:こまつめ組)

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税務調査に関する書籍やインターネット情報があふれている。企業経営者や経理担当者にとって、実際の税務調査はどんなことをするのか、国税調査官はどんな対応をするのか、関心があるのだろう。

筆者は国税職員としてさまざまな税務調査に携わり、また幹部として税務調査を指揮・監督してきた。国税当局の実務を知る立場にあり、納税者による適正な節税方法も理解している。その経験をお伝えしたい。

まず国税調査官だが、大別すると三つのタイプがいる。第1は会社概況の説明にあまり耳を傾けず、いきなり調査に入るタイプだ。準備調査で抽出した事項を早く確認したいという気持ちがはやり、会社側の説明に耳を傾ける余裕がない。こうした調査官に当たった場合には、相手の緊張をほどき、より懇切丁寧に説明する姿勢がないと調査がなかなか終わらないことになる。

第2のタイプは、ある程度は業種の特性に通じているが、先入観、思い込みのある調査官。会社に対する資料請求も一見合理的だが、調査がなかなか終わらない。あくまでも自分のストーリーに落とし込もうとする傾向がある。質問に丁寧に答え、調査官が期待する資料を提示してもなお理解が得られず修正申告を求めるならば、相手に根拠を求めてもよいだろう。しかし、いたずらに調査官を刺激するのも得策でないため、真意がどこにあるのか、うまく聞き出すことに徹したい。

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