知識を身に付ければ、払いすぎた税金が戻ってくるかもしれない。
今年から始まった相続増税、2年後に迫りくる消費再増税──。給与が大して上がらない中、サラリーマンが大増税時代を生き抜くためには節税術を身に付ける必要がある。所得税の確定申告を行えば、これまで捨てていた領収書が現金に変わるかもしれない。
まずは確定申告の主な改正点を押さえておこう。今年は大きく三つある。
一つ目は、上場株式などの配当収入や売却益にかかる税率アップだ。昨年まであった10%軽減税率(所得税7%、住民税3%)の特例が廃止され、所得税率が15%、住民税率が5%にそれぞれ上がった。
二つ目は、住宅ローン控除の拡大(減税)だ。2014年4月に消費税率が5%から8%となったことを受け、控除額が2倍に拡充された。14年4月以降に引き渡しとなった住宅は、住宅ローンの借入金の上限額4000万円、控除率1%、控除期間10年間の条件が適用される。減税効果は最大400万円となり、影響は大きい。
最後はNISA(少額投資非課税制度)の開始だ。14年に新規に購入した株式や投資信託については、元本100万円分までであれば最長5年間非課税となる。したがって確定申告の必要はない。
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