基礎研究への支援を重視 日本の主要大学にも関心--AXAリサーチファンド責任者 アンジュリエット・ハーマン

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──ファンドは、どんなスタッフによって運営されているのですか。

私たちが支援する研究はトップレベルの国際的な学術研究で、分野が多岐にわたり、内容も最先端かつ革新的なものです。ファンドでは専任スタッフ9名が主に評価プロセスを統括し、適切な研究を選抜リストに残していけるよう努力しています。

具体的には、さまざまな研究機関に属する1000名以上の査読者が、われわれの提示した基準に基づいてすべてのペーパーを評価しています。査読者の評価を基に、推薦できる研究をリスト化、科学委員会に提示します。委員会は、半数がAXAのメンバー、もう半数が学術研究の分野の著名かつ国際的な研究者です。委員会は、査読者からの推薦内容と独自の判断に基づいて支援すべき研究を選定し、AXAの取締役会に提示、そこで最終決定されます。

今後の支援先は日本やアジアにも拡大

──残り約5800万ユーロの基金の支援先としては、日本やほかのアジアの国にも広げていきますか。

現在の支援先は6割がフランスの研究機関ですが、ヨーロッパ中に拡大しており、さらにその他地域にも広げていきたいと考えています。特に日本には、非常にハイレベルで、国際的にも認知されている研究室や研究チームがあります。直接訪問し、お話しすることで、ファンドの理念や関心のある分野、ポリシーや哲学などについて、深く理解していただけると思っています。

──具体的には、日本のどの大学を訪問する予定ですか。

時間をかけて、日本にある優秀な国立、公立、私立の各大学を訪問したいと考えていますが、今回は東京大学、京都大学、筑波大学、名古屋大学、一橋大学の5校を訪問します。

たとえば一橋大学は社会科学系の大学ですが、冒頭で挙げた3分野のうち社会経済リスクの面で関心があります。いわゆるハードサイエンスの分野だけでなく、経済学、計量経済学、統計学、政治学、地政学、社会学の観点から、人々がどのようなリスクの概念を持っているかなど、ソフトサイエンス分野も積極支援していきたいと考えています。

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