ウクライナ危機、鉄道が支える「避難と物資輸送」 欧州各国、避難民輸送に「運賃無料」や車両提供

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ヨーロッパ各国の鉄道も、ウクライナへの支援に乗り出している。

これまでのところ、ウクライナからの避難民のため、ウクライナのパスポートもしくはIDカードのみで無料乗車を認めているのは、ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー・ドイツ・オーストリア・フランス・ベルギー・オランダ・ルクセンブルク・スペイン・ポルトガル・ルーマニア・スロヴェニア・デンマーク・ブルガリア・クロアチア・フィンランド・エストニア・ラトヴィア・リトアニアといった国々で、このほかにもイタリアは入国から5日以内のみ無料、そのほか欧州大陸と英国を結ぶ「ユーロスター」や高速列車「タリス」なども避難民に対して無料乗車券の配布を実施している。

EU運輸局長のヘンリック・ホロレイ氏は、「(無料乗車によるサポートは)行動における真のヨーロッパの連帯である」と各国鉄道会社の対応を称賛した。オーストリアのレオノール・ゲヴェスラー運輸大臣はツイッターを通し、「このような非常時において、迅速かつ非官僚的に支援することは私たちの責任である」と英語とドイツ語に加えウクライナ語でメッセージを記すとともに、オーストリア国内の移動では料金を免除すると発表し、即時適用された。

国境の街発着の列車は増結

ウクライナからの避難者が最も多く通過するポーランドには、すでに50万人以上が鉄道を利用して流入してきている。ウクライナ国境に近いプシェミシルは、その最前線の街ということで、連日多くの避難者が後を絶たない。通常は3~7両編成のプシェミシル発着の列車は、現在ほとんどの列車が8~10両に増結している。それでも日によっては座席数が足らず、多くの列車は通路まで満員の状態で運行している。

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