日産「フェアレディZ」が50年以上愛される理由 初代から新型まで、歴代モデルに見る変遷記

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Z34型フェアレディZのリヤビュー(筆者撮影)
Z34型フェアレディZのリヤビュー(筆者撮影)

なお、今回展示された車両は、フェアレディZ生誕50周年を記念し、2018年に発売された「ヘリテージエディション」という特別仕様車だ。大きな特徴は、北米で大きな人気を博した1977年の「280Z スペシャルデコレーションパッケージ(ZZZap)」のデザインをリメイクしていること。外装には、ボンネットやルーフ、ボディサイドなどに、1970年代に人気を博したレーシングストライプを施し、レトロな雰囲気を現在のスポーツカーで再現。また、インテリアも、ブラックのステアリングやセンターコンソール、シフトノブなどに、差し色として鮮やかなイエローを入れるなど、特別な内装色を施した仕様となっている。

新型となる6代目Z34型フェアレディZ プロトスペック

今年発売予定の新型フェアレディZ(筆者撮影)
今年発売予定の新型フェアレディZ(筆者撮影)

そして、最新型のフェアレディZ。外装は、ロングフードや低重心のリヤスタンスなど、初代S30型をはじめとする歴代モデルへのオマージュを込めたシルエットを採用する。とくにLEDヘッドライトのデザインは、240ZG(S30型)を彷彿とさせる2つの半円をイメージした形状とすることで、新型に独特なフロントフェイスを与えている。また、リヤコンビネーションランプは、Z32型を彷彿とさせるデザインが印象的だ。新たに3DシグネチャーLEDテールランプも装備することで、レトロな雰囲気の中に現代風なテイストも盛り込んでいる。

新型フェアレディZのヘッドライト(筆者撮影)
新型フェアレディZのヘッドライト(筆者撮影)

搭載エンジンは、高性能セダンモデルの「スカイライン400R」にも採用されている3.0L・V型6気筒ツインターボのVR30DDTT型に変更。最高出力405ps、最大トルクは48.4kgf-mを発揮し、トランスミッションには6速MTのほか、幅広いギアレンジにより、ダイレクトで素早いレスポンスを実現する新開発の9速ATも設定する。

なお、国内へ最初に導入される予定のプロトスペックでは、ボディカラーにイカズチイエローとスーパーブラックの2トーンを採用。チタニウムゴールドの専用カラーを施したレイズ製19インチアルミ鍛造ホイールや、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなどを装備する。また、内装にもイエローのアクセントなどが入った本革・スエード調ファブリックコンビシートを装備するなど、特別な仕上がりとなっている。

Zが愛される理由

新型フェアレディZのリヤビュー(筆者撮影)
新型フェアレディZのリヤビュー(筆者撮影)

以上のように、フェアレディZの歴代モデルたちは、登場した各時代のトレンドを取り込みつつも、スポーツカーらしい「わかりやすい」スタイルや、当時の最新技術による高い動力性能などで、今に続く根強い人気を獲得してきた。

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