日産「フェアレディZ」が50年以上愛される理由 初代から新型まで、歴代モデルに見る変遷記
![Z34型フェアレディZのリヤビュー(筆者撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/6/4/570/img_64564a14d1363ad1b159433204e82a5d243907.jpg)
なお、今回展示された車両は、フェアレディZ生誕50周年を記念し、2018年に発売された「ヘリテージエディション」という特別仕様車だ。大きな特徴は、北米で大きな人気を博した1977年の「280Z スペシャルデコレーションパッケージ(ZZZap)」のデザインをリメイクしていること。外装には、ボンネットやルーフ、ボディサイドなどに、1970年代に人気を博したレーシングストライプを施し、レトロな雰囲気を現在のスポーツカーで再現。また、インテリアも、ブラックのステアリングやセンターコンソール、シフトノブなどに、差し色として鮮やかなイエローを入れるなど、特別な内装色を施した仕様となっている。
新型となる6代目Z34型フェアレディZ プロトスペック
![今年発売予定の新型フェアレディZ(筆者撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/d/f/570/img_dfdb216b7a7dd8284eaa74452b5197db220825.jpg)
そして、最新型のフェアレディZ。外装は、ロングフードや低重心のリヤスタンスなど、初代S30型をはじめとする歴代モデルへのオマージュを込めたシルエットを採用する。とくにLEDヘッドライトのデザインは、240ZG(S30型)を彷彿とさせる2つの半円をイメージした形状とすることで、新型に独特なフロントフェイスを与えている。また、リヤコンビネーションランプは、Z32型を彷彿とさせるデザインが印象的だ。新たに3DシグネチャーLEDテールランプも装備することで、レトロな雰囲気の中に現代風なテイストも盛り込んでいる。
![新型フェアレディZのヘッドライト(筆者撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/d/9/570/img_d9af2f1a4d535e23f34e6ee85b612091121498.jpg)
搭載エンジンは、高性能セダンモデルの「スカイライン400R」にも採用されている3.0L・V型6気筒ツインターボのVR30DDTT型に変更。最高出力405ps、最大トルクは48.4kgf-mを発揮し、トランスミッションには6速MTのほか、幅広いギアレンジにより、ダイレクトで素早いレスポンスを実現する新開発の9速ATも設定する。
なお、国内へ最初に導入される予定のプロトスペックでは、ボディカラーにイカズチイエローとスーパーブラックの2トーンを採用。チタニウムゴールドの専用カラーを施したレイズ製19インチアルミ鍛造ホイールや、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなどを装備する。また、内装にもイエローのアクセントなどが入った本革・スエード調ファブリックコンビシートを装備するなど、特別な仕上がりとなっている。
Zが愛される理由
![新型フェアレディZのリヤビュー(筆者撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/4/a/570/img_4a92efe9526e0335ffe45d3ebd2284b9222479.jpg)
以上のように、フェアレディZの歴代モデルたちは、登場した各時代のトレンドを取り込みつつも、スポーツカーらしい「わかりやすい」スタイルや、当時の最新技術による高い動力性能などで、今に続く根強い人気を獲得してきた。
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