81歳の志茂田景樹「短所はほっとけ」と語るワケ 短所は直しづらいが、長所は磨けば光ってくる
直木賞作家の志茂田景樹さんは、「人生の9割は無駄である」と話します。
「人生の9割って無駄だぜ。後の1割で決めてるんだ。無駄を気にするな。無駄をいっぱいやるからちゃんっとしたものが創れるんだ。それがようやく解ってきたから、僕、これからも無駄するぜ」
このツイートは9.6万いいねを超え(2022年3月現在)、多くの人の心を動かしました。
志茂田景樹さんが日々つぶやくツイートは、つらいときや落ち込んだとき、立ち止まってしまったときに、そっと背中を押してくれるようなものが多く、現在Twitterフォロワー数は40万人を超えています。これまでの数多くのツイートから反響の大きかったものを厳選し、それぞれにエッセイを書き下ろした『9割は無駄。』から、抜粋して志茂田さんのメッセージを紹介します。
ささやかな親切はどんどんしたほうがいい
「2、3日経てば忘れてしまうぐらいの親切、
つまり、ささやかながら気持ちのこもった親切は
どんどんしたほうがいい。
されたほうは深く心に残す。
生死の岐路に立ったとき、
こういう親切な人がいるんだから
もう何日か生きて頑張ってみようと考え直して
立ち直りのきっかけを掴んだ人もいる。
親切は巡る」
つまり、ささやかながら気持ちのこもった親切は
どんどんしたほうがいい。
されたほうは深く心に残す。
生死の岐路に立ったとき、
こういう親切な人がいるんだから
もう何日か生きて頑張ってみようと考え直して
立ち直りのきっかけを掴んだ人もいる。
親切は巡る」
ささやかなことでも、人に親切にするということは、気持ちがいいものなんだよ。人に親切にできるのは、その人の人間性の問題だ。
大資産家だっていくら生活に余裕があるからと言っても、心がなければ、人に親切に接しないし、資産があるからこそ自分に近づく人間は自分の資産目当てだ、と険しい警戒の目で見て、親切になんてできないかもしれないぜ。倹しく暮らして、平穏で幸せなら言うことはない、という人のほうが精神的には余裕があって、人にも親切なんだよな。
学生時代のいっとき、競馬にハマったことがある。府中の東京競馬場よりも遠いが、千葉の中山競馬場に通ったのよ。ちょっとした小旅行気分を味わえたし、知っているやつにも会わないし、ということで。
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