「年収500万40代男性」が20代を射止めた納得理由 婚活3年目で出会った意外な理想の相手

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「私と結婚したらきっと幸せになる」と、恵利さんはもっと強くアピールする必要がありました。そのためにどうすればいいか、細かく戦略を練ってチャンスを待つことにしました。

すると恵利さんにとっては幸いなことに、ほどなく真剣交際解除になりました。拓也さん側の結婚相談所の話だと、相手女性の気が強すぎたそうです。基本的には一度だめになった相手との復縁は難しいのですが、今回はどうしても忘れられないことを相談し、さっそくデートを申し込み、戦略を実行。

その戦略というのは、拓也さんの自宅に行くこと。白い割烹着を持参して、スーパーに一緒に行って、割引になっている食材を選び、鍋料理を作る。鍋なら調理器具がそろっていなくてもできます。一緒に台所に立ったり、一緒に食器を洗ったり、疑似夫婦を体験することで拓也さんに結婚のイメージを喚起させ、家族の温かさをアピールしたわけです。

自宅デートはお金を使わせないという意味もあります。結婚相談所に入って婚活する男性はお金がかかります。お見合いはホテルのラウンジを使いますが、都内ではコーヒー1杯1500円前後で、2人分では約3000円。1日3人とお見合いをしたら、お茶代だけで1万円近くかかってしまいます。

さらに1回目のデートは男性がごちそうする慣例になっているので、そこでも飲食代がかかる。恵利さんは拓也さんにお金を使わせない、思いやりがある女性だということもアピールしました。

2人で家事をしているときに「逆プロポーズ」

1回目、2回目と自宅でデートし、3回目の自宅デートで一緒に食器を洗っているときに、恵利さんは「結婚したらこうやって一緒に食器を洗うんだね」とプロポーズ。翌日、拓也さんから連絡が来て、「昨日、言わせちゃってごめんね。結婚してください」とプロポーズされたそうです。逆プロポーズがプロポーズを急き立て、みごと婚活復活戦大成功でした。

ちなみに、結婚相談所では基本的にデートは外で会うことになっています。自宅を行き来するのは、成婚がほぼ確定してから。知り合って間もないのに自宅に行ってうっかり性交渉でもしようものなら、「成婚退会」となります。ですので、浩一さんのケースも拓也さんのケースも、事前にきちんと了承を取っています。

浩一さんは子育て婚、恵利さんは復活婚。「こうでなければならない」という思い込みを捨てると、結婚へ近づけるのかもしれません。

植草 美幸 恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表

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うえくさ みゆき / Miyuki Uekusa

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。結婚相談業のほか、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など、アラサー・アラフォー男女を「幸せな結婚」に導くために幅広く活動中。『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』(諏内えみさんとの共著、青春出版社)、『結婚の技術 (中央公論新社)、『モテ理論』(PHP文庫)など。

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