ウッズ使用「新ドライバー」にゴルフ界が注目の訳 ゴルフクラブのヘッド材料にカーボン使用のなぜ

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実はテーラーメイドが昨年発売した「SIM2」は世界でヒットした。チタンフェースでアルミニュームフレーム構造を持つ革新的なシリーズだったが、高橋氏は「今後のフラッグシップモデルは、すべてカーボンになります。パーシモン、メタル、チタンという変遷を経て、カーボンウッドで新時代を切り開く」といい、チタンからカーボンへと大きく舵を切ることになる。

テーラーメイドは昨年5月、アメリカの投資ファンドから韓国の投資ファンドへと売却されたが、経営に関しては売却前との違いはないという。売却に関する委員会にテーラーメイドのCEOも参加して、経営が今までどおりに進められる相手を選んだとのことで、「ステルス」の発売計画に影響をおよぼさなかった。

コロナ禍でゴルフがブームに

コロナ禍で3密を避けられるゴルフがブームとなっており、アメリカの調査会社のゴルフ・データテックによれば、2021年のラウンド数は2019年(パンデミック前)に比べて18%増加と推定されている。アメリカでラウンド数は2000年から毎年1%近く減少し続けてきたが、コロナ禍でこの状況が変わり、ピークの2000年レベルに一気に戻った。

テーラーメイドは非上場会社で売り上げは公表されていないが、競合するキャロウェイのゴルフ用品の2021年売り上げは12億2900万ドル(約1413億円)で2019年に比べて5.7%アップしている。テーラーメイドも同等以上と推定される。ライバルのキャロウェイも今年新しいドライバー「ローグST」を発表した。

AI技術を活用したフェース構造で、さらに本体の精密構造は一体鋳造で技術の高さが伺われる。昨年ヒットしていた「エピック」に代わる新商品を投入してきたが、フェース素材はチタンだ。

テーラーメイドは「ステルス」のカーボンウッドで、今までのチタンウッドの時代を変えることができるだろうか。

嶋崎 平人 ゴルフライター

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しまさき ひらと / Hirato Shimasaki

1976年ブリヂストン入社。1993年からブリヂストンスポーツでクラブ・ボールの企画開発、広報・宣伝・プロ・トーナメント運営等を担当、退職後、ライターのほか多方面からゴルフ活性化活動を継続。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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