韓国ヒョンデが日本再参入「IONIQ5とNEXO」の全貌 デジタルネイティブ世代に訴え独自地位築けるか

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実際、このふたつのモデルはクルマ自体もまた、こうした層に強くアピールする内容となっている。特にインパクトが大きいのが、IONIQ 5だ。

(外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

何しろこのデザインである。デザインキーは“パラメトリックピクセル”。要するに立体的で幾何学的なラインでの表現とのことだが、ドット絵あるいはピクセルアートを彷彿とさせるというか、80年代的デジタル感とでも言うべきか、いずれにせよ2020年代の街中では、凄まじい存在感を発揮する。しかも、それによって描かれているハッチバックフォルムは、実はヒョンデの始まりの1台である1975年のポニーがモチーフ。このレトロフューチャー感がいい。

もっと言うと実はこのクルマ、サイズは全長4635×全幅1890×全高1645mmと、例えるならマツダCX-5くらいある。つまり、カタチから想像するよりはるかに大きく、これもまた大きなインパクトにつながっている。

広大な室内空間をリビングのような仕立てに

この大きさを生かした広大な室内空間を、IONIQ 5はリビングのように寛げる仕立てとしている。特に前席は背もたれと座面の角度が最適設定されるリラックスコンフォートシートを採用しており、標準装備のオットマンと合わせて停車時にゆったり過ごすことができる。これは、BEVならではの充電の時間を意識してのことだ。

この内装は塗装にバイオ塗料を使い、本革シートには亜麻の種から抽出した植物性オイルによって加工した革を使用。繊維素材にはサトウキビ由来の糸、再生PETを使うなど、サステイナビリティーにも大いに配慮されている。

BEV専用のE-GMP(エレクトリック・グローバル・モジュラー・プラットフォーム)を使い、基本は後車軸に電気モーターを取り付けたRWDに。最上級モデルのみ前後に電気モーターを配置したAWDとされる。バッテリー容量は58.0kWhもしくは72.6kWhで、航続距離は最長618kmを実現している。CHAdeMO急速充電は90kWまで対応しており、これだと10%から80%まで充電するのに32分で済むとされる。

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