長澤まさみを起用、「フォリフォリ」の仕掛け

ギリシャ発世界ブランドの真意

もう一つ着目したいのは、ブランド企業がみずからネットで映像コンテンツをつくっているという流れである。

高級ブランドの「エルメス」(HERMES)も「シャネル」(CHANEL)などもネット向けの映像コンテンツを積極的に制作している。フォリフォリは以前から、独自の映像コンテンツをYoutubeに配信してきた。残念ながら本国のギリシャでつくられているので、日本人の私達にはちょっと遠い存在のモデルがほとんどだった。

ブランドアンバサダーの難しさ

ブランドの世界で難しいのは、誰をアンバサダー(ブランド大使)に起用するのか、ということ。世界的に展開している企業なら、世界的な有名人を使えばいいかというと、話はそう単純ではない。そんな世界的な有名人であっても国ごとに認知度が違い、国民の考え方や価値観もさまざまだからだ。

エルメスのような高級ブランドの場合は、アンバサダーを起用しなくても映像美でブランドの世界観を表現できるかもしれないが、多くのブランドにとってはアンバサダーをどう活用するかがカギになる。

日本では、ハリウッドスターを起用するほうがわかりやすい。日本人に認知度が高いからだ。その路線で攻めているのは日本発のサマンサタバサ(Samantha Thavasa)。次々とわかりやすいセレブを使い、日本の女性たちにアピールしている。

今回、フォリフォリの取り組みが奏功すれば、別の世界的なブランドでも日本向けにローカライズした映像コンテンツの制作などのブランド戦略を展開してくるかもしれない。

それにしても、今回の映像では演出とはいえ、夜には素敵な出逢いがあり、そして朝には・・・という大人の恋を上手に表現している。男性の顔はハッキリとはうかがい知ることは出来ないが、同じ男性として美人の長澤さんの傍らで朝を迎えられるとは羨ましい限りだ。

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