アパレルで再編の気運、追い込まれる前に連合を形成
中国の縫製工場では今、「納期に厳しい日系アパレルからの離反が目立つ」(大手繊維メーカー)という。力関係の逆転を受け、工場を低コストのバングラデシュやベトナムに移す、日本勢の動きもある。が、「10年前から開拓してきた韓国などに比べ、日系は思うように工場を確保できていない」(同)。拠点を維持するには生産ロットを拡大し、中国工場を振り向かせるほかない。
サンエーと東京スタイルは持ち株会社下でぶら下がる予定で、新たに第3・第4の統合相手が出てくる可能性もある。人口減の国内市場で生き残るには規模拡大に向けた再編は必至。両社の“結婚”はほんの序章にすぎない。
(鈴木良英 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2010年10月30日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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