北朝鮮のケータイ基本料金はタダ同然?

国民の10人に1人が持つケータイは安かった

北朝鮮で普及している高麗リンク社のケータイ。基本料金は、ほとんどタダ同然だという。ではサービス会社は儲かっているのか

北朝鮮の携帯電話基本料は、なんとタダ同然?一見信じられないような実情が話題になっている。

基本料金は、わずか15セント!?

米国の国際放送局RFA(Radio Free Asia)は11月3日、「北朝鮮の携帯電話基本料金は、米ドルで15セント」であることを放送した。現在、北朝鮮では、加入台数で240万台、人口からすれば10人に1人が携帯電話を所有しているほど、普及している。

そのため、移動通信事業を行う「高麗リンク」(Koryolink)側の収入は、かなりのもになるのではないか、と取りざたされてきた。だが、タダ同然の料金しか徴収していないのならば、経営状態がいったいどうなっているのか気になるところだ。高麗リンクは北朝鮮の逓信省とエジプト企業・オラスコム社の合弁企業だ。

RFAによれば、中朝国境地帯に住む取材協力者の話として、「毎月支払う基本料金は北朝鮮ウォンで1000ウォン」と紹介。北朝鮮には国定レートと実勢レートの2つが存在しているが、実勢レートでは1ドル7500~8000ドルほどで取引されている。そうなると、1000ウォンは、ほぼ15セントにしかならない。

また、この基本料金には月間200分の通話が可能だという。その200分の枠を使いきった場合、追加料金を支払うことになるが、今度は外貨で支払うことになっているという。料金は、80人民元(約1500円)か13ドル。これで100分間の追加通話が可能だという。

これでは急に高くなってしまうので、通話料金を抑えるために他人名義でもう1台、携帯電話を持つ人が急増しているとRFAは紹介している。そのため、1人400分を使うことになり、特に商人や貿易商らは2台持つのが普通のことになっているということだ。

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