40、50代こそ「資格・検定」の取得に挑戦するべきだ 独立、副業、転職向きの人気の資格・検定はこれだ

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社労士は特に女性の人気が高い資格。直近の試験では合格者のうち4割が女性だった。社労士とは人事・労務管理のスペシャリスト。働き方改革やダイバーシティーの推進など、最近の社会情勢を反映した労務管理面で、出産や育児、介護などの経験が生かせ、各種ハラスメントの事情にも詳しい女性にとって、活躍しやすい資格となっている。

合格率は直近10年間で平均6%台と狭き門。科目合格制もなく、総得点と全科目での基準点突破が絶対条件となっている。合格後のキャリアは企業内の人事・労務分野でのキャリアアップも考えられるが、独立開業も1つの選択肢だ。

行政書士は官公庁に提出するさまざまな書類作成や申請を行う資格で、「街の法律家」ともいわれる。10%台の合格率だが、実務経験なしで独立開業できるのがメリットだ。しかし、官公庁との交渉は結構骨の折れる仕事で、慣れと忍耐、信頼がないと続かない。40代、50代の知恵と経験が要求される資格でもある。

日商簿記検定は40代以上が最も注目

日商簿記検定も40代以上に人気が高い。資格・検定の一覧ポータルサイト「日本の資格・検定」が実施したアンケートによると、40代以上が「就職に役立つ」「副業に役立つ」「コロナ禍で役立つ」資格・検定のトップに挙げたのは、いずれも日商簿記検定だった。

特に日商簿記1級は簿記資格の最高峰で、合格率も10%前後。試験は4科目で、短い時間で複雑な仕訳や計算問題をこなすため、途中でつまずくと時間切れになってしまう。出題範囲も海外子会社の連結会計やデリバティブ取引の仕訳など、一部上場企業クラスの経理担当の高いレベルが求められる。

さらに、1科目でも40%未満の得点があると不合格になってしまう。ただ、税理士を目指すなら取得しておくといい資格でもあり、商業簿記・工業簿記ともにできる1級取得者は、会計士以上に企業の経理部門からは重宝されるという。

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