「au三太郎」ゲーム世界に入り込むCMが好評の訳 堺雅人がサムライ演じるマクドナルドCMも上位に
続けて紹介したいのは、16位につけた日本マクドナルド『サムライマック』のCMだ。同社は2020年4月から「日本の大人たちへ」をコピーに、スーツ姿の堺雅人が大人の生き方について力強く語るシリーズを展開してきた。本作では“サムライ”に扮した堺が幕末の志士とともに大海原を旅する様子を壮大なスケールで描いている。
BGMには引き続きT・レックスの『20th Century Boy』を使用。 巨大な赤い帆で風を受けながら進む船の甲板で、藍色の着物姿の堺が「大人の皆さん、新しい年です。未来なんて誰にもわからない。いつ何が起きてもおかしくない」と呼びかける。
そして暗雲が立ち込め雷鳴が轟く遠方を双眼鏡で眺めると「だからこそ、やりたいことを今やろう」とカメラ目線でつぶやく。そこに湯気を上らせて焼かれる数多くのビーフパティの映像が挿入され、続けて荒波の中を進む船の甲板で堺が「人生一度きり、やらないで後悔するのはもったいない!」「今こそ、新しい一歩を!」と言い放つ。
続けて期間限定商品である『旨辛 ダブル肉厚ビーフ』、『燻製風マヨ トリプルベーコン肉厚ビーフ』のシズルカットが画面いっぱいに映され、最後は堺が商品にかぶりつく様子や「大人を楽しめ」のキーワードで締めくくった。
堺雅人の演技を評価する声
主婦や男子小学生などさまざまな階層から好評価を集めた。「堺雅人さんのサムライ風の演技が良い」「堺さんは和がとても似合いますね」といった感想のほか、「ボリュームがあっておいしそう」「肉厚ビーフ食べたい!」などの声が多く、CM好感要因の「商品にひかれた」では3384作品中の総合3位に入った。本作は堺が力強くメッセージを伝えるシーンが中心で、商品の紹介シーンはわずかであったものの、ダイナミックな映像や堺の熱演を通して商品の魅力を効果的にアピールしたようだ。
このほか上位には、本田翼が「♪95%オフ 送料無料」などと歌い踊るZOZO『ZOZOTOWN』(6位)、初売りを訴求したアマゾンジャパン『Amazon』(7位)といったeコマース関連の作品や、HIKAKINとはじめしゃちょーが共演した『出前館』(11位)などもランクインしており、コロナ禍のお正月を象徴するような商品・サービスのCMが視聴者の心を捉えたようだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら