深津絵里の朝ドラ演技が「すごい」と称讃される訳 18歳を演じ「カムカムエヴリバディ」の救世主に
その理由として考えられるのは、「深津さんの演じる、るいが昭和30年代の18歳に見える」こと。表情、姿勢、声色などのさまざまな点で、当時の18歳を思わせるような役作りが見られますし、クリーニング店の妻を演じる濱田マリさん(53歳)とは「実年齢は5歳差なのに母子のように見える」ことも、役作りの確かさを物語っています。
また、1月6日放送の第46話で深津さんは、若々しさあふれるシャーベットカラーのサマードレス姿を披露。さらにそれを見たトミー(早乙女太一)の「地味にしててもあふれる気品。ただものやない思ってたんや」というセリフがありました。
ちなみにこのサマードレス姿は、3人のヒロインが木の上でそろい踏みしたドラマのメインビジュアル(ホームページトップなどに記載)でも見られます。ここでのポイントは、「若いころの安子、るい、ひなたが集結」というメインビジュアルのコンセプト。つまり、深津さんが二回りほど年齢の離れた上白石さんと川栄さんに合わせた役作りができるから、このコンセプトが成立するということであり、事実として写真に違和感はなく、年齢差を感じさせません。
時折、「18歳には見えない」というコメントも見かけますが、それは昭和30年代の18歳ではなく、「現在の18歳に見えない」という目線で見ている人の声ではないでしょうか。
本当のうまさを見せるのはこれから
そしてもう1つ、深津さんの演技が「やっぱりうまい」と言われる理由として挙げておきたいのが、制作スタッフの力。深津さんを撮るときの距離感と角度、カット割り、ライティング、衣装、背景のセットや音楽など、そのすべてが、るいの透明感につながり、彼女の暮らす空間の温かさを感じさせています。たとえばライティングに注目して見るだけでも、「いかに深津さんの役作りをサポートしているか」がわかるでしょう。
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