18年目の「ラ王」刷新 日清食品、巨額投資の成算

18年目の「ラ王」刷新 日清食品、巨額投資の成算

一大イノベーションの集大成--。日清食品は6日、主力即席麺ブランド「ラ王」のリニューアル版を関東甲信越地方で先行発売した。10月4日に全国発売し、年間の売り上げ目標は100億円。30億円売れればヒット商品とされる即席麺業界では、異例の高い数字を掲げる。

同社は2009年から、755億円という巨費を投じて「全麺革命」と呼ぶ品質強化に取り組んでいる。専門店の味により近づけるために製造工程を見直し、ラーメンやうどんの太麺化とストレート化を推進。焼きそば「UFO」を従来のちぢれ麺からストレート麺に変更するなど、主力品を徐々にテコ入れしてきた。

その最終段階ともいえるのが今回の「ラ王」の刷新だ。従来の生麺からノンフライ麺に切り替え、そのうえで太麺・ストレート化を実現するために麺開発担当者を総動員。通常、即席麺メーカー間では製麺設備に大差はないが、今回は機械メーカーと共同で「ラ王」専用の設備を開発した。温度や圧力などをより精密に微調整できるようにし、専門店の麺の歯ごたえを追求。1年がかりで何千もの試作を重ね、社長がようやくゴーサインを出したのは発売2週間前のことだった。

即席麺トップの同社がここまでするには理由がある。消費者の嗜好が細分化する中、売り出される即席麺の商品数は年間600種類と、旧「ラ王」が発売された1992年から倍に膨らんだ。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 最新の週刊東洋経済
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
新車販売の3割が自社登録<br>BMW「自爆営業」の実態

高級輸入車BMW。その国内販売店で今、大量の新車が中古車として売られている。日本法人が課した厳しいノルマで、ディーラーが自社登録しているのだ。本誌はBMWジャパンの強引な販売の証拠となる内部資料を入手。背景にも迫る。