モスバーガーが全国5地域で同時投入する限定バーガー「ご当地バーガー」の実力とは
ハンバーガーショップ「モスバーガー」を全国にチェーン展開するモスフードサービスは8月16日、全国5地域のそれぞれで地方限定となる新商品「ご当地バーガー」を、8月24日から10月中旬までの期間限定で販売すると発表した。
本部と各地域のフランチャイズチェーン(FC)店が連携して商品を開発。名物や特産品の活用など地域ごとの個性を打ち出し、立地条件に左右されない誘客の仕掛けづくりに挑む。ファストフード大手が地域別キャンペーンを全国一斉に展開するのは初めて。業界最大手の日本マクドナルドホールディングス<2702>が次々とヒットを繰り出す中、独自路線による差別化で対抗する。
今回の「ご当地バーガー」は全国を5地域に分け、北海道・東北・新潟地方では「ザンギ」と呼ばれる鶏肉の唐揚げを使った「ザンギバーガー」、沖縄地方では「ゴーヤー」が入った「島野菜のピザドック ゴーヤー」など、それぞれ地域で特色のある商品を投入する。「地産地消」をコンセプトに掲げ、生産農家、調味料にまで地場品にこだわった商品づくりを目指した。開発に当たっては、全国FC店を主体とする任意団体「モスバーガー共栄会」と連携。地元の顧客の要望を積極的に反映した。
価格は320~360円と素材にこだわる一方、平均的な価格に抑えた。地域別の素材ゆえ、大規模生産ができずスケールメリットを享受できない反面、エリア別に区切ることで素材の調達に小回りを効かし、輸送コストも抑えた。イメージキャラクターには、モデルでタレントの西山茉希(写真)を起用する。