「紙の年賀状」にいまだこだわる人が見落とす視点 日本郵便が“LINEねんが"をスタートする中で

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数多くの便利なツールがあり、それらを頻繁に使う人が多い一方で、公私ともに“手書き”の機会がめっきり減りました。つまり、「よく使う身近なツールが増えて、紙がメインではなくなった」「年賀状のときだけわざわざ書かなければならない」という事実は無視できません。言い方を変えると、数多くのツールで新年のあいさつができる中、もはや紙の年賀状は1つの選択肢にすぎず、さらに「買って、書いて、ポストに投函する」という最も労力と費用を伴うものになってしまったのです。

世の中には、「コスパ重視」「スピード感と手軽さを追求」「個人情報保護」という流れがあり、しかもそれは個人だけでなく、企業などの組織も同様。より経費を削減し、生産性を上げ、個人情報の保護が求められるようになりました。たとえば、「企業が取引先に出す年賀状や、店舗の営業年賀状がここ数年間で大幅に減った」と言われているのは、このような世の中の変化によるところが大きいのです。

好きな人同士でやり取りすべきものに

端的に言うと、「紙の年賀状は“紙の年賀状というツール”が好きな人同士でやり取りすべきものに変わりつつある」ということ。紙であれ、SNSやスマホアプリであれ、どちらか一方が好まないツールなら、別のツールを使って新年のあいさつをするのがフェアな関係性であり、「もし共通するツールがなければ、疎遠になってしまうのも仕方がない」とみなす人が増えているのです。

たとえば、もしあなたの周囲にLINEを「面倒くさい」「何となく好きになれない」などの理由で使おうとしない人がいたら、少しずつ疎遠になっていくのではないでしょうか。もちろん相手がネットツールを使いこなせない人であれば、「紙の年賀状に合わせてあげる」という優しさを見せるのもアリでしょう。しかし、「自分は“紙派”だから」などと個人的な理由で他のツールを使おうとしない人は、人間関係が薄くなってしまいます。

次ページ「密な人はより密に、疎遠な人はより疎遠に」
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