第2次世界大戦の東京大空襲では駅ビルの内部が焼失した。現在の浅草駅の名称になったのは戦後の1945年10月のことだ。1974年の改修工事で、外壁をアルミルーバーで覆った。東武の浅草駅と言えば、このころの外観を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
誕生時のモダンな姿を取り戻したのは2012年のことで、東京スカイツリーの開業に合わせて大規模にリニューアルした。時計塔には南側の正面と左右に直径約1.5mの時計が復活。耐震補強工事では壁や柱のほか、側面の連続した半円アーチに鉄道車輪をイメージしたデザインの補強材が取り付けられた。東武鉄道商業開発部の課長補佐、齋藤廣平さんは「古いものをそのまま残すのでなく、安全性をきちんと確保したうえで、昔のよさを残すことを意識している」と強調する。
新たに「エキミセ」が誕生
館内の商業施設は駅と仲見世をかけて「EKIMISE(エキミセ)」と名付けた。百貨店の松屋浅草店の売り場は地下1階から地上3階となり、4階以上を一新した。現在5階には、100円ショップのセリアやメガネのジンズ、靴のエービーシー・マートといったカジュアルな店舗が並ぶ。6階は家電のノジマとくまざわ書店、7階にレストランゾーンがある。
東武浅草駅
前へ
-
隅田川から見た駅ビル。屋上にゴンドラが見える
(東武博物館提供)
-
開業当時からあった屋上遊園
(東武博物館提供)
-
現在の駅ビルの屋上
(記者撮影)
-
煙突は建物の北東の角にあった。この場所には
普段立ち入ることはできない(記者撮影)
-
煙突部分から見たホームの屋根と線路
(記者撮影)
-
屋上北側のエレベーターの建屋。
隣に出世稲荷神社がある(記者撮影)
-
屋上の出世稲荷神社
(記者撮影)
-
時計塔は煙突と反対の南側にある
(記者撮影)
-
時計は直径約1.5m。2012年に復活した
(記者撮影)
-
時計台の下からの眺め。ここも通常は立ち入りできない
(記者撮影)
-
屋根の装飾と吾妻橋の交差点
(記者撮影)
-
ビルの間から隅田川が見える
(記者撮影)
-
2020年開業の浅草東武ホテル
(記者撮影)
-
西側から見た時計台。東側にも時計がある
(記者撮影)
-
屋根越しにスカイツリーを望む
(記者撮影)
-
西側は浅草寺の境内がわずかに見える
(記者撮影)
-
エキミセの“支配人”を務める東武ビルマネジメントの
斉藤幹雄さん(記者撮影)
-
斉藤さんは屋上からの眺めがお気に入りという
(記者撮影)
-
屋上には開放的な広いスペースがある
(記者撮影)
-
左は展望デッキの階段
(記者撮影)
-
館内から屋上へ続く階段
(記者撮影)
-
階段の踊り場には外から光が差し込む
(記者撮影)
-
階段には昔ながらの装飾も
(記者撮影)
-
重厚感がある階段
(記者撮影)
-
重厚感がある階段
(記者撮影)
-
「裸火厳禁」の注意書きも
(記者撮影)
-
7階フロアにあるアーチ形の柱は6階から
吹き抜けだった演芸場の名残という(記者撮影)
-
6階のくまざわ書店
(記者撮影)
-
6階にある家電のノジマ
(記者撮影)
-
5階の100円ショップ、セリアは館内で
移転して増床した(記者撮影)
-
地下1階は松屋の食料品売り場
(記者撮影)
-
地下のバックヤードの奥にあるボイラーの跡
(記者撮影)
-
天井や壁がススで黒くなっている
(記者撮影)
-
ここから石炭を取り込んでいたという
(記者撮影)
-
煙突につながっていたという穴
(記者撮影)
-
煙突の入り口は閉ざされている
(記者撮影)
-
現在のボイラー室の扉
(記者撮影)
-
ポンプ室の扉。ここも関係者以外立ち入り禁止
(記者撮影)
-
内側から見たポンプ室の扉
(記者撮影)
-
雑用水ポンプ
(記者撮影)
-
ポンプ室にはスプリンクラーの機械がある
(記者撮影)
-
スプリンクラーは都内でもかなり早くに導入した
(記者撮影)
-
スプリンクラーの機械はアメリカ製だ
(記者撮影)
-
地下の床下には古い水槽も
(記者撮影)
-
駅北口の円柱のような部分が屋上に通じる
煙突の名残(記者撮影)
-
北口の切符売り場のそばにある
(記者撮影)
-
北口は駅の勝手口のような雰囲気。乗車する車両によっては
こちらが便利な場合も(記者撮影)
-
駅正面(南側)に立つ東武鉄道商業開発部の
齋藤廣平さん(記者撮影)
-
正面口の切符売り場
(記者撮影)
-
現在も堂々とした正面の大階段。改札は2階にある
(記者撮影)
-
2階にある正面改札口
(記者撮影)
-
2階の改札近くにエキミセへの入り口がある
(記者撮影)
-
ホームの場所によってはかなりの曲線となっている
(記者撮影)
-
隙間が大きい場所には渡し板を置く
(記者撮影)
-
渡し板を置く場所の目印
(記者撮影)
-
ホームの先端はかなり狭い。通常、この場所での
撮影は禁止されている(記者撮影)
-
線路は隅田川へ向かって右へ大きく
カーブを描く(記者撮影)
-
通勤電車が発着するのは1・2番線
(記者撮影)
-
日光・鬼怒川方面の特急「スペーシア」が入線
(記者撮影)
-
特急列車が発着するのは3・4番線
(記者撮影)
-
車掌が停止位置を確認する目印
(記者撮影)
-
北改札口につながる階段
(記者撮影)
-
左側の5番線は使用していない
(記者撮影)
-
奥の1番線には8両編成が入線できる。ほかの番線は
6両編成まで(記者撮影)
-
1・2番線には隅田川寄りに立ち入り禁止の場所がある
(記者撮影)
-
1・2番線には隅田川寄りに立ち入り禁止の場所がある
(記者撮影)
-
1番線の浅草方は壁が迫る
(記者撮影)
-
1番線の側面の壁に並ぶ半円アーチ
(記者撮影)
-
半円アーチには耐震工事で車輪型の補強材が
取り付けられた(記者撮影)
-
浅草駅には「貴賓室」もある
(記者撮影)
-
貴賓室には歴代駅長の一覧も
(記者撮影)
-
外からみた1番線
(記者撮影)
-
建物から先頭車両が少し顔を出している
(記者撮影)
-
1番線を発車した電車
(記者撮影)
-
地上から見た煙突があった部分
(記者撮影)
-
半円アーチと柱の間の四角い窓が特徴の側面
(記者撮影)
-
半円アーチと柱の間の四角い窓が特徴の側面
(記者撮影)
-
神谷バーの建物は1921年の完成
(記者撮影)
-
浅草駅リニューアルは2012年のスカイツリー開業に
合わせて実施した(記者撮影)
次へ
-
無料会員登録はこちら
ログインはこちら