中国とアメリカ、“G2”と呼ばれるほど密接ではない
デビー・ステイブノー上院議員(民主党、ミシガン州)は中国製品の購入を禁止する法案を準備中であり、前述のシューマー議員が提出している法案は人民元の過小評価によって中国が得ている利益を相殺する罰則関税を課すというものだ。
オバマ政権は報復的制裁措置には消極的だが、人民元の速やかな切り上げなど中国政府の協力を必要としている。中国政府は米政府に対して、どれほど協力をする余地があるのか。それが今後の大きな課題だ。
中国は国際的な安全保障問題についても、米国にとってはっきりとしたパートナーとは言えないことが明らかになりつつある。特に米政府高官を悩ませているのは、韓国の哨戒艦沈没事件に関して中国政府が北朝鮮・金正日政権に対して圧力を加えることに難色を示していることである。
(ピーター・エニス、在ニューヨーク =東洋経済オンライン)
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