ダイハツ、地域密着で「ココア」を売る狙い 北海道は「雪ミク」がモチーフ、東海は?

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鎌倉にオープンしたカフェスタイルのダイハツ直営拠点「コペンローカルベース」。由比ヶ浜ビーチの目と鼻の先にある

コペンでは販売に際し、同社で初めてとなるカフェ形式のメーカー直営拠点「コペンローカルベース」を鎌倉に設置している。車に関する情報発信だけでなく、鎌倉野菜を使用した軽食メニューを充実させることで、「コペンファンだけでなく、地域の方が気軽に立ち寄れる場所にしたい」(堀井専務)。

基本性能プラスアルファをどう提案するか

ブランド発信を行うと同時に自社で直接顧客ニーズの吸い上げを行い、次の製品開発に生かしていくという。カフェ形式の直営拠点は、関西などほかの地域へも展開を広げる考えだ。これらの販売施策も手伝ってか、6月末に発売したコペンは月間販売目標700台に対し、7月末までに4000台、8月も1000台というペースで受注台数を伸ばしている。

もちろん、今後も燃費性能や車内空間の広さ、安全性など、軽自動車の基本的な価値を巡る競争がなくなるわけではない。ただ、基本性能プラスアルファを提案していかなければ、これ以上パイを広げられない段階に来ているともいえる。コペン、ミラココアで始まった「地域限定」の挑戦は、業界に新たな風を吹き込めるか。

長瀧 菜摘 東洋経済 記者

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ながたき なつみ / Natsumi Nagataki

​1989年生まれ。兵庫県神戸市出身。中央大学総合政策学部卒。2011年の入社以来、記者として化粧品・トイレタリー、自動車・建設機械などの業界を担当。2014年から東洋経済オンライン編集部、2016年に記者部門に戻り、以降IT・ネット業界を4年半担当。アマゾン、楽天、LINE、メルカリなど国内外大手のほか、スタートアップを幅広く取材。2021年から編集部門にて週刊東洋経済の特集企画などを担当。「すごいベンチャー100」の特集には記者・編集者として6年ほど参画。2023年10月から再び東洋経済オンライン編集部。

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