ダイハツ、地域密着で「ココア」を売る狙い 北海道は「雪ミク」がモチーフ、東海は?
信越地区ではスイーツをモチーフにしたブラウン基調、東海では乙女心を前面に出したピンク基調にするなど、それぞれの地域で行った顧客のヒアリングや調査に基づいて、独特のカラーを打ち出している。北海道限定で販売される「雪ミクココア」は、さっぽろ雪祭りを皮切りに人気に火が付いた初音ミクの派生キャラクター「雪ミク」がモチーフに作成された。
”イタ車”にならない気配り
プロジェクトメンバーとして雪ミクココアのデザインに携わったダイハツ北海道販売の内山英恵さんは、「北海道らしさや雪ミクの世界観を大事にしつつ、普段乗りに抵抗があるほどの“イタ車”(イタい車)にならないように気を配った」と話す。
確かに、内装は雪ミクのイメージカラーである青と白をふんだんに使う一方、外装はエンブレム横にさりげなくミクのシルエットが入っている程度で、雪ミクの主張は最低限に抑えられている。北海道地区では雪ミクココア以外にも2種類の特別仕様車を開発。いずれも「こんな女性に乗ってもらいたい」というイメージを明確にするため、メンバーで持ち寄ったファッション雑誌のモデルの切り抜きをヒントに、内外装のデザインを詰めていったという。
カラフルで特徴的な内外装は、店頭に置かれているだけで目を引く。発売後の反応について、「こちらが想定していた若い女性に限らず、すべての世代の女性が特別仕様車に注目してくれている」(ダイハツ)という。
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