日産の低燃費カー見参! 衝撃の“100万円切り”
99万9600円也。衝撃的な価格で、「マーチ」を8年ぶりにフルモデルチェンジした日産自動車の新しい小型車戦略が、いよいよ動き出した。
小型車では世界シェア3%の日産。新設計した車台「Vプラットフォーム」を100万台規模に育成し、小型車競争に本格参戦したい構えだ。新型マーチはその第1弾。加えて、部品点数の4割削減、タイでの生産・日本への逆輸入など、さまざまな意味で注目されていた。
まず注目されるのは、100万円を切る破格の安さだ。旧型が110万円だから、1割も値下げされたことになる。最量販帯とされる「アイドリング停止機能」搭載モデルも123万円から。「画期的な燃費も考えれば非常にお買い得な価格設定ができた」(志賀俊之・日産COO)。
その燃費だが、新型マーチの1リットル当たり26キロメートルは、ほぼ同車格のトヨタ自動車「ヴィッツ」20キロメートルやホンダ「フィット」24キロメートルを、優に上回る。何より、自社の旧型19キロメートルに比べても、4割もの改善となった。
燃費で頭一つ抜けた最大の理由は、旧型比80キログラムに及ぶ軽量化だ。たとえば樹脂燃料タンクは3割軽くなった。複雑な形をシンプルな立方体にして、板厚を薄くすることに成功したためだ。このほかにも、ドアトリムやフロントコックピットの部品点数を半減させている。
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