銀行経由で売りまくる生保会社 フランスのカーディフ、日本市場に旋風

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銀行がこのような住宅ローンを販売できるのは、カーディフ生命などが保険引受会社となっているからだ。通常の住宅ローン金利より年0.3~0.5%程度高くなるが、健康に不安のある人は、こうした特約に魅力を感じて検討を始めるという。カーディフ生命の名前を知らなくても、特約付きの住宅ローンを借りたら、実はカーディフ生命の保険に加入していたという人も少なくないかもしれない。

「がんと診断されたら最高1000万円」の保険商品も

カーディフ生命は、「がんと診断されたら最高1000万円を全額一括で支払う」という保険も2012年に発売。昨年、給付額を100万円から設定できるなど商品性を改定し、現在は地銀7行(百十四銀行、八十二銀行、北越銀行、静岡銀行、琉球銀行、武蔵野銀行、千葉興業銀行)で販売している。

カーディフ生命は、すでに販売の大半が銀行経由だ。日本の生保大手4社の一角、明治安田生命は2013年度の個人保険・個人年金保険の保険料等収入2兆3891億円のうち44%が銀行窓販チャネル経由となっている。営業職員チャネルが前年度比9.9%減ったのに対し、銀行窓販チャネルは0.7%増えた。保険販売に占める銀行窓販の重要性は、今後ますます高まっていくだろう。

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福田 淳 東洋経済 記者

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ふくだ じゅん / Jun Fukuda

『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部などを経て編集局記者。

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