「嵐」メンバーW婚で"婚活を楽観する人"の大誤解 櫻井さん相葉さん世代の婚活は統計上は厳しい

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ちなみに10代から29歳までの妻と結婚している割合を2019年の全婚姻届で計算したところ、

【20代までの初婚妻を得た初婚男性の割合】

29歳男性 75%
30歳男性 60%
32歳男性 45%
35歳男性 33%
38歳男性(相葉さん) 22%
39歳男性(櫻
井さん) 20%
40歳男性 17%

となりました。

初婚同士の夫婦の平均年齢差が1.7歳ということから考えても、納得の結果です。またこの結果は、櫻井さん、相葉さんが、同じ年齢で初婚同士のご結婚をされた男性の約8割が選んだ年齢差の結婚を選ばれた、という説明も可能です。

改めて、スーパーアイドルであっても、成婚された方の多数派の男女の感覚を持ったお二人だといえるでしょう。そういったところもお二人が数多くの女性ファンの心を長く引きつけてやまない一因かもしれません。

男女で相手の選び方に差がなくなってきた

同じアラフォー男性で、相談員の方に「お金が、仕事が、地方が……」という理由から自分は若い女性に選ばれないのだ、「やっぱり女性というのはお金だ、仕事だ、都会住まいだ」と訴える男性が少なくありません。本当にそうでしょうか。

それよりも、気をつけていただきたいことは、若い女性が選ぶのはまずは若い男性からである、ということです。自分の「自然体」を追求することは個人の自由ですが、相手にとってそれが「不自然」であれば成立しない、それが結婚であるということを忘れないようにしたいものです。

統計的に見るならば、ダイバーシティが進展する社会において、「男女の相手の選び方に差がなくなってきており、男性が思うことは女性も思っている」と考えていただくことが「こんなはずではなかった」婚活にならないためにはとても大切なことだと感じます。

天野 馨南子 ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャー

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あまの かなこ / Kanako Amano

東京大学経済学部卒。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。1995年日本生命保険相互会社入社、99年より同社シンクタンクに出向。専門分野は人口動態に関する社会の諸問題。総務省「令和7年国勢調査有識者会議」構成員等、政府・地方自治体・法人会等の人口関連施策アドバイザーを務める。エビデンスに基づく人口問題(少子化対策・地方創生・共同参画・ライフデザイン)講演実績多数。著書に『未婚化する日本』(白秋社・監修)、『データで読み解く「生涯独身」社会』(宝島社新書)等。

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