「嵐」メンバーW婚で"婚活を楽観する人"の大誤解 櫻井さん相葉さん世代の婚活は統計上は厳しい
活動休止中のグループ「嵐」の櫻井翔さんと相葉雅紀さんが、それぞれの結婚を発表されました。ご成婚おめでとうございます。
櫻井さんは39歳、相葉さんは38歳。2015年の国勢調査において、30代後半男性の35%の方に婚歴がない(女性は23%)、という男性未婚化社会において、結婚を希望するアラフォー男性にとって、すばらしいニュースだったのではないでしょうか。
「いやいや、30代後半の男性が結婚できるなんて当たり前でしょ?」
という読者がもしいらっしゃるとするならば……大きな誤解をしています。
30代後半以降の婚活は統計上、非常に厳しい
初婚同士のカップルの婚姻届について男性の年齢を分析してみると、その7割が32歳までに、8割が35歳までに、そして、9割が39歳までに提出されています(2019年実績値)。つまり、令和時代においては、たとえ男性であっても30代後半以降の婚活は非常に厳しい、ということがわかります。
そして、実は結婚を希望するアラフォー男性にとって、櫻井さん、相葉さんの結婚は、非常に参考にしていただきたい事例、といえます。なぜでしょうか?
お二人のパートナー女性ですが、櫻井さんは大学の同級生、相葉さんは1つ年上の女性と報道されています。夫婦の年齢差でみると、まさに初婚同士カップルの年齢差の中でベスト3に入る「王道の年齢差」結婚なのです。
そこまで奮闘せずともなりゆきで結婚しやすい状態を「自然」というならば、まさに「自然体」の無理のない組み合わせのご結婚、といえるでしょう。
私は2017年から全国の結婚支援をする方々の活動支援を兼ねたデータ分析・研究調査を続けています。おかげさまで国の統計データのみならず、北は東北地方から南は沖縄県まで、結婚支援現場(自治体センター、相談所)の情報を多くいただいています。
そこで支援する現場の方々から多くうかがう悩みの1つが、「結婚はするつもりだが、そんなに無理してまでは出会いたくない」「自然な出会いがいい」と自然体を強調しつつ、婚姻データ的には非常に不自然な(=なりゆきまかせでは成立が困難な)相手を所望される、ということです。
その中でも最も多いのが「中年男性からの若い女性希望」という悩みです。この悩みに関しては、ほぼすべての拠点において同様の状況である、と言い切れます。
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