女性が殺到「ヌン活」なぜこんなにも人気なのか コロナ禍でも予約が即効で埋まるほど

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アフタヌーンティーは、ホテル利用の「入り口」となっている部分もある。「夜景は全然違いますよ、お酒の時間もあります、とご案内することで、ゆくゆくはアフタヌーンティーに来られたお客様もバーを利用していただければ、と考えています」と吉田氏は話す。

また、「今年オープンした日本料理の店で、和のアフタヌーンティーを10月から開始しよう」といった話へも発展。アフタヌーンティーという入り口から、さまざまな展開が可能になっているのだ。

東京・目白のホテル椿山荘東京でもアフタヌーンティーは1992年に始めて以降、人気を保ち続けている。椿山荘はもともと1952年に結婚式などを行うガーデンレストランとして開業したが、フォーシーズンズホテル椿山荘東京が敷地内にできたことが新たなサービスを始めるきっかけとなった。

イギリスのシェフなどの情報をもとに、伝統的な形式にのっとってサービスを提供。「日本で入手困難だったクロテッドクリームを独自に作るなど、苦心してサービスを行った、と聞いています」と広報担当の園部咲乃氏は言う。

はちみつ専門店や酒蔵ともコラボ

2013年にはホテルと椿山荘をリブランディングしホテル椿山荘東京となる。翌年からコスメブランドなど異業種とのコラボレーションのアフタヌーンティーサービスを始めると同時に、1〜2カ月ごとにテーマを変えてサービスを行うようになった。

毎回、シェフ、企画、サービス担当者などのスタッフが集まって打ち合わせをし、テーマを決める。「2、3年前、桃が流行っていることからピーチアフタヌーンティーを企画したところ、あっという間に予約が埋まりました。アフタヌーンティーのサービスはホームページに掲載すると、すぐにご予約が埋まってしまいます」(園部氏)。

今年の8~9月ははちみつ専門店とコラボレーションし、非加熱のはちみつを使ったスコーンやスイーツを提供する「ラベイユ ハニーアフタヌーンティー」を4950円で提供、10月には、日本酒の久保田とのコラボレーションで、和のアフタヌーンティーを始める予定だ。

山縣有朋の屋敷跡の庭園が眺められるシチュエーションのよさもあり、「特にここ数年は、女性の1人客の方が増えました。お子様向けのキッズアフタヌーンティーもご用意していますので、親子でいらっしゃる方もいます。コロナ禍でも、アフタヌーンティーは好調です」(園部氏)。

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