女性が殺到「ヌン活」なぜこんなにも人気なのか コロナ禍でも予約が即効で埋まるほど

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今では3カ月ごとにメニューを替え、10月からはハロウィーンのメニューを展開。コロナ禍緊急事態宣言などが長引く中、「とにかくアルコールからシフトしなければならない危機感があった」(ベロビストのチーフバーテンダーの吉田茂樹氏)。その甲斐あってか、アルコール提供ができない時期でも、アフタヌーンティーの予約は順調に伸びている。コロナ禍で営業できないときがあるにもかかわらず、2021年度上期のアフタヌーンティーの出卓数は、8月までですでに2019年上期の約1.5倍に増加している

アフタヌーンティー定番のスコーンだけでなく、フォカッチャもついてくる(撮影:今井 康一)

吉田氏は、「いろいろなホテルのアフタヌーンティーをめぐって楽しんでいる方が増えました。ぬいぐるみを持ってきて一緒に撮影する方、揃ってロリータファッションでお茶会を楽しむ方、記念日のカップル、お酒好きな方など。富裕層の主婦の方々を想定して始めたのですが、幅広い方々に来ていただけるようになりました」と話す。

コロナ禍で利用が増える背景について、「贅沢をしたい気持ちが溜まっているタイミングで、優雅な時間を過ごすものとして今必要とされている。夜の時間帯の外出が制限されている中で、アフタヌーンティーは許された時間内でディスタンスをとって集まれるので支持されている」(吉田氏)と見る。

「バーで出すべきなのか」という議論も

セルリアンがアフタヌーンティーのサービスを始めたのは、2002年頃。「和と洋、伝統とモダンの融合」をコンセプトに開業したのが2001年なので、開業から間もなく開始したことになる。

当時はまだアフタヌーンティーサービスを行うホテルは少なく、情報も限られていた。資料などを調べ、3段重ねのティースタンドに、デザートのプチフール、サンドイッチなどを並べ、乳脂肪分がバターと生クリームの中間のクロテッドクリームとジャムをつけた温かいスコーンなどがセットとなった正統派のサービスをラウンジで出し始めた。

10月からはハロウィーンをテーマにしたアフタヌーンティーを提供する(撮影:今井康一)

「平日はお打合ちわせでお茶だけのご利用が多いため、単価が低く売り上げがあまり伸びない。ビジネスとは別のマーケット層を取り込みたいと考えたことも、始めたきっかけになっています」と企画宣伝を担当する太田秀貴氏は説明する。

すぐに人気となり、満席状態が続いた。隣のレストランのランチタイム終了後などに席を用意するなどしていたが、グループでの利用が多い土日を中心に対応しきれなくなり、白羽の矢が立ったのが最上階のベロビストだった。

もちろん、「バーはバーとして打ち出すべきで、ティーサービスを行うのは違う」といった議論はあった、と太田氏は語る。しかし結果的に、2015年から始めた試みは吉と出た。

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