東芝と携帯電話事業を統合、富士通のガラパゴス戦略
高機能化が行き過ぎ、世界市場の需要から乖離した日本の携帯は“ガラパゴス”と揶揄される。国内首位のシャープでさえ、世界シェアは0・9%にとどまる(ガートナー、10年2月調べ)。
MM総研の横田英明アナリストは「国内は伸びないうえ、アイフォーンなど海外メーカーの進出も目立つ。海外へ攻めることが必要」と指摘する。
実際、NECカシオモバイルコミュニケーションズは、北米を中心に12年度の海外比率4割を目標に掲げる。シャープも中国を深耕し、同市場で年間500万台(09年度は約100万台)の販売を目指す構え。
富士通も規模拡大で海外を狙うと思いきや、「当面、海外は様子見。国内で首位になることが先決」(富士通)。
国内での安住か、海外への挑戦か。その答えが出る日は遠くない。
(桑原幸作、山田雄大 撮影:吉野純治 =週刊東洋経済2010年7月3日号)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら