「きわめて雑な回答。ふざけるな!」新生銀行の株主総会で個人株主の怒りが爆発

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「きわめて雑な回答。ふざけるな!」新生銀行の株主総会で個人株主の怒りが爆発

「自分が新生銀行の株主であることで、仲間内で恥ずかしい思いをしているーー」(中年男性の個人株主)。

2期連続の赤字決算、無配転落、さらに株価の大幅下落--。6月23日、東京・内幸町の本店で開催された新生銀行の株主総会で、個人株主たちの怒りが爆発した。八城政基社長(=写真=)は2期連続の赤字決算に関して「申し訳ない」と陳謝したものの、株主は八城氏の説明に満足せず、「大失態に対してきちんと触れていない。違和感がある」「今期以降、業績が良くなるという話も信じるわけにいかない」という不信がにじむ発言が相次いだ。

八城氏は2005年に一度は退任し、ティエリー・ポルテ氏を後継社長に据えた。しかし、ポルテ社長の下で、新生銀行は外国人への高給偏重、不動産関連などへの業務の集中化などで一挙に経営悪化するとともに、ガバナンスが不安定化した。結局、赤字の穴埋めのために本店不動産などまで売却する事態となるとともに、当時の事業展開の処理が長引いて、その後、赤字体質も定着した。

こうした経緯について、八城氏は「後継者選びは明確に(自分の)失敗だった」と明言したが、ポルテ時代の経営状況悪化に関しては、「外部にいたので知らなかった」と苦しい弁明に追われた。

この点、株主からは「八城氏は一時外部に出たものの、10年間、一貫して社外取締役に就いていた人たちはどうしていたのか」と、社外取締役の責任明確化と釈明を強く求める声も出た。これに対して、社外取締役に就いていた槙原稔・三菱商事相談役が回答したが、「八城さんへのサポートが足りなかったと反省している」と株主の質問内容とのちぐはぐさだけが目立つだけだった。

さらに老齢の女性株主が「新生銀行に預金しているが、預金通帳がないので困っている」と発言。これに対して「詳しいことはコールセンターに聞いてほしい」と答えた八城氏に、別の男性株主が「きわめて雑な回答。ふざけるな!」と怒声を浴びせる一幕もあった。

(浪川 攻 =東洋経済オンライン)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)   経常収益  業務純益 経常利益  当期利益
連本2010.03  566,343 ・・ -72,659 -140,150
連本2011.03予 500,000 ・・ 25,000 12,500
連本2012.03予 480,000 ・・ 25,000 12,500
連中2009.09  297,787 ・・ 5,390 11,062
連中2010.09予 250,000 ・・ 12,000 5,000
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2010.03  -71.4 0 
連本2011.03予 6.4 0-1 
連本2012.03予 6.4 0-1 
連中2009.09  5.6 0 
連中2010.09予 2.5 0 
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