小1で「脱毛症」森本稀哲がつらさを克服できた訳 元プロ野球選手が教える心と体を整える重要性

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縮小

体を「開く」意識も大切です。

病気のときや体調が悪いとき、人は自然と背中が丸まります。メンタルが下がっているときも同様で、体は縮こまりがちです。ならば、肩甲骨の間をせばめて、体を開きましょう。気持ちが晴れ晴れします。

このことは、デスクに向かって仕事をしているときも、歩いているときも当てはまります。日ごろから正しい姿勢を心がけると、それだけで体にも心にもプラスの効果があるのです。

こうした体操は日課とすることで効果が高まります。空いている時間に、気軽にやればいいのですが、時間を決めるなら朝がおすすめです。1日のウォーミングアップとなり、パフォーマンスが上がります。1日のパフォーマンスが変われば1週間のパフォーマンスが上がり、1カ月、1年、一生と、パフォーマンスは向上するものだと、僕は考えます。

自分は朝が弱い性質だと思い込んでいた

僕は中学くらいから朝が弱く、プロ野球選手になってからも寝坊は続き、遅刻寸前で練習に駆けつけることもたびたびでした。自分は朝が弱い性質なのだと思い込んでいたのです。

『メンタル体操 1日5分で心も体も強くなる「すごい運動」』(KADOKAWA)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

意識を変えて、朝を大事にするようになったのは横浜ベイスターズ時代、1年目のオフでした。

野球選手でいられることに感謝して、朝、目覚めたときに“また野球か”ではなく、“きょうも野球ができる”と思えるようになったのです。朝を大事にするために、夜更かしはしないなど、寝る前の意識も変えました。

ベイスターズでの2年目からは、朝起きたら軽くストレッチをすませて、“今日は何をしようか”と頭のなかを整理しました。そうすると球場でのウォーミングアップの意識も変わってくるのです。

朝の過ごし方で1日の過ごし方が変わります。仕事で思うような成果を上げることができないとしたら、朝の過ごし方に解決策があるのかもしれません。

森本 稀哲 野球解説者、評論家

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もりもと ひちょり / Hichori Morimoto

1981年東京都生まれ。1999年ドラフト4位で日本ハムファイターズ(現北海道日本ハムファイターズ)に入団。2006年には1番レフトとして活躍、チームを日本一へと導く。2006年から2008年に、3年連続ゴールデングラブ賞を受賞、2007年ベストナインに選出。その後、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)、2014年埼玉西武ライオンズを経て、2015年に現役引退。小学校1年生で発症した汎発性円形脱毛症の経験から、「他人の目を気にせず、個性を活かせる社会を創りたい」という強い想いを胸に、野球解説やタレントとしてテレビ・ラジオ出演のほか、大学での講義や講演活動、スポーツイベントなどでも活躍。

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