小1で「脱毛症」森本稀哲がつらさを克服できた訳 元プロ野球選手が教える心と体を整える重要性
体を「開く」意識も大切です。
病気のときや体調が悪いとき、人は自然と背中が丸まります。メンタルが下がっているときも同様で、体は縮こまりがちです。ならば、肩甲骨の間をせばめて、体を開きましょう。気持ちが晴れ晴れします。
このことは、デスクに向かって仕事をしているときも、歩いているときも当てはまります。日ごろから正しい姿勢を心がけると、それだけで体にも心にもプラスの効果があるのです。
こうした体操は日課とすることで効果が高まります。空いている時間に、気軽にやればいいのですが、時間を決めるなら朝がおすすめです。1日のウォーミングアップとなり、パフォーマンスが上がります。1日のパフォーマンスが変われば1週間のパフォーマンスが上がり、1カ月、1年、一生と、パフォーマンスは向上するものだと、僕は考えます。
自分は朝が弱い性質だと思い込んでいた
僕は中学くらいから朝が弱く、プロ野球選手になってからも寝坊は続き、遅刻寸前で練習に駆けつけることもたびたびでした。自分は朝が弱い性質なのだと思い込んでいたのです。
意識を変えて、朝を大事にするようになったのは横浜ベイスターズ時代、1年目のオフでした。
野球選手でいられることに感謝して、朝、目覚めたときに“また野球か”ではなく、“きょうも野球ができる”と思えるようになったのです。朝を大事にするために、夜更かしはしないなど、寝る前の意識も変えました。
ベイスターズでの2年目からは、朝起きたら軽くストレッチをすませて、“今日は何をしようか”と頭のなかを整理しました。そうすると球場でのウォーミングアップの意識も変わってくるのです。
朝の過ごし方で1日の過ごし方が変わります。仕事で思うような成果を上げることができないとしたら、朝の過ごし方に解決策があるのかもしれません。
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