トヨタ復活!? 製販・財務・人事・リコール・ライバル……全方位検証!

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トヨタ復活!? 製販・財務・人事・リコール・ライバル……全方位検証!

この日の豊田章男社長は輝いていた。
 
 5月21日、トヨタ自動車と米テスラ・モーターズとの電撃提携。壇上のプリンスは「環境技術をレベルアップし、電気自動車(EV)など新たな産業の育成にもかかわりたい」と意欲満々に語り、「ベンチャー企業であるテスラからチャレンジ精神や意思決定のスピードも学びたい」と付け加えるのも忘れなかった。

世界企業とベンチャーの握手。おまけに、トヨタが4月に生産終了した米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁工場NUMMI跡地の一部をテスラが購入、EV生産を始めるというおまけまでついてきた。

「25年間GMとともに培ったモノ造りのDNAが、こうして未来の産業に引き継がれていくことを心からうれしく思う」。出来すぎなほど美麗なストーリーは、確かにトヨタへの見方を変えた。1カ月のスピード決断というのも、若社長の独断専行というより、巨大組織に風穴をあけるさわやかなエピソードだ。

わずか数カ月前のトヨタは、米公聴会で非難と好奇のフラッシュを浴びていた。雪だるま式に増え続けたリコールが一服すると、今度は、中古車価値下落をめぐる集団訴訟が積み上がり始めた。

潮目が変わったのは黄金週間明けの決算発表だ。営業赤字見通しは一転、1475億円の黒字に。2010年度は2800億円へほぼ倍増させる。絵に描いたようなV字回復は、豊田社長の背中を押した。「スタートポイントに立てた。赤字のときはなかなか(テスラとの提携のような)決断はできない」(豊田社長)。


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