コロナでさらに進化「出会い系アプリ」の最新事情 「アフターコロナ」見据えたビジネスが続々登場

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いまや定番化したアプリでの出会いですが…(写真:iStock/itakayuki)
新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。そんな中、世界各国ではコロナ禍に対応し、アフターコロナも見据えたアイデア溢れるビジネスが続々と産声を上げています。
『アフターコロナのニュービジネス大全 新しい生活様式×世界15カ国の先進事例』では、調査対象15カ国およそ200事例以上という規模で、コロナ禍の世界の動向をリサーチした結果をもとに、新たなビジネスの動きが見られる事例を紹介しています。
本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。

「出会い系アプリ」の最新事情

①新「出会い系」サービス:外出が減っても出会いは増える?!

コロナ下では外出自粛で未知の人と出会う機会が極端に減ったが、それを補うように人気を博したのが、初対面をオンラインで行う出会いの新しい形だ。特に欧米のサービスは一歩先を行く。

例えば、米国の「OKZOOMER」は、自宅待機中でも新しい出会いが見つかる大学生限定のマッチングサービス。アメリカの認定大学に在籍中で、大学アカウントのメールアドレスを持っていれば誰でも参加できる。デート相手を見つけられたユーザーは84%に上り、友人を作ったユーザーが47%、自分のネットワークを広げたユーザーが10%と実績も出ている。

また、英国発の恋活アプリ「Hinge」が提案するのは「Date from home」、つまり“自宅でデート”だ。登録者のうちプロフィールを見て気になる人がいればメッセージを送り、互いに同意すれば、FaceTimeやZoom、Skype、Google Meetなどテレビ電話にステップアップして、「動画デート」に発展する。

一人暮らしの生活者向けに、ふと人と話したいときに世界の誰かとランダムでつながることができるサービスが「Quarantine Chat」(検疫・隔離チャットの意)。ウェブサイトで自分の電話番号を登録後、ボイスチャット専用のアプリ「Dialup」をスマートフォンにダウンロードすると、ランダムに話し相手を見つけてくれて、音声通話だけで誰かとつながる仕組みだ。通話はアプリを介してインターネット経由で行われるため、世界中の相手と無料で話すことができる。

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