蓮舫・行政刷新担当大臣、同僚議員から見るその素顔
同じ服を何着も持つというイメージ戦略
ただ、それからは蓮舫さんも変わっていった。肩から力が抜け、自然と私たち、6年前に一緒に議員になった同期当選組の中心的な議員となっていったのだ。筆者も彼女からいろいろなところで教えてもらうことが多かった。
特に蓮舫さんはマスコミ対応が群を抜いてすばらしい。たとえば、昨09年春にガソリン値下げ隊の副隊長を担当したが、蓮舫さんがマスコミへどのようなメッセージを出すか、テレビへの対応をどうするかのアドバイスをしてくれた。これが非常に効果的だったことを今でも覚えている。
そして、イメージ戦略も徹底している。同じ服を何着も持つのが本当のおしゃれだということを聞いたことがあるが、まさに蓮舫さんは同じスーツを複数枚作っている。
たとえば、入閣の時に着ていた白のスーツであるが、国会のクリーニング屋さんからそのスーツ数枚をまとめて持って出てきているのを筆者の秘書が目撃している。蓮舫さんを見習い、ポスターなどで使っている写真と同じ背広を数着作るようにした。
また、蓮舫さんはツイッターのフォロワーが13万人を超えていることからもわかるように、インターネット対応の素早さと的確さでも群を抜いている。ネット対策チームを持ち、ネット選挙運動への対応を明確に見据えていたのだ。
テレビ映えするからといって、既存メディアのみに頼らず、自分自身のメディアを開拓する心意気が、大臣のいすをつかんだ原動力の一つと言えるだろう。