東京都の小池百合子知事は15日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で開催が1年遅れた東京五輪・パラリンピックについて、世界をコロナ禍収束に導く「希望の光」になるとの見解を示した。
東京五輪の開幕を23日に控え、小池都知事はブルームバーグテレビジョンとの英語でのインタビューで、「安全安心な環境を全員に提供する準備は欠かせない」と発言。「パンデミック下での2020年東京五輪は、世界が新型コロナ感染症が引き起こした問題に立ち向かおうと団結する中、希望の光となる極めて重要なイベントだ」と指摘した。
選手のパフォーマンスが五輪の盛り上がりを左右するとも話し、「大会の成功はアスリートの競い合いがもたらす興奮と感動にある」とも語った。
小池氏はまた、今回の五輪がダイバーシティー(多様性)を重視し、「歴史上、ジェンダーバランスが最も進んだ大会になる」との見方を示した。
五輪の安全対策については、14日に会談した菅義偉首相と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長もこれまでに言及している。訪日中の同会長は同日、選手村滞在者の約85%とIOC関係者のほぼ全員がワクチン接種を済ませて来日すると記者団に語った。
小池氏は自らの国政復帰について問われると、新型コロナ対策と東京五輪・パラリンピックの成功に向け「東京都民のために全力を尽くしている。これが自分の義務であり、使命だ」と返答した。
原題:Tokyo Governor Wants Olympics to Light Way for Pandemic Recovery(抜粋)
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著者:Jon Herskovitz、Shery Ahn
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