企業の手元資金「過去最高570兆円以上」の使い道

コロナ禍に蓄え、設備投資や株主還元に活用か

企業は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に蓄えた手元資金の一部を大々的に使い始めるもようで、こうした資金は設備投資や株主への還元に利用されるだろうと、米ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズが指摘した。

ジャナスによると、企業は2020年中に「軍資金」を1兆1000億ドル(約120兆円)積み上げ、手元資金は過去最高の5兆2000億ドルに達した。

コロナ感染拡大阻止で政府が経済活動を幅広く制限したのに伴い、企業は流動性リスクへの対応で20年に新規債務を大幅に増やした。これまでのところ資金繰りはうまくいき、今年に入ってからは債務がほとんど増えていない。このため、経済がコロナ禍から脱却する中で企業は手元資金を自由に使える状況だ。

ジャナス・ヘンダーソンの債券ポートフォリオマネジャー、トム・ロス、セス・マイヤー両氏はリポートで、「新型コロナが落ち着けば、投資ブームが起きる可能性が高い」とした上で、「これが今年の現金残高の減少のかなりの部分を占める見通しだが、自社株買いや増配が行われることでもある」と指摘した。

原題:Firms With $5 Trillion in Cash Get Ready to Splurge, Janus Says(抜粋)

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著者:Tasos Vossos

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