五輪「21時またぐ」サッカー日本戦への率直な不安 無観客に? 埼玉・大野知事「知事が腹くくる」
梅津弥英子キャスター:競技など夜9時以降におよぶものがある。開会式は夜7時から11時。さらにサッカーの日本戦は7月25日(埼玉スタジアム2020、メキシコ戦)、28日(横浜国際総合競技場、フランス戦)に開催されるが、試合の最中に夜9時をまたぐことになる。大野知事は夜9時以降「無観客に」と表明されているが、いかに対応するのか。
感染症は分けて考えてくれない
埼玉県・大野元裕知事:サッカー、だけではなく、バスケットボール夜9時から始まる。従って、今後、まん延防止等重点措置が仮に解除されたとしても、今の段階では、国との協議では、一定の時間等について、飲食店やイベントについて、制限かけるわけですから、そこはあわせる。つまり、9時までに終わっていただくか、9時以降に始まるものは少なくとも無観客にしていただかないと、一昨年ラグビーのワールドカップがありました。埼玉県も会場になりました。実はそのあとに、外国人も日本人もそうなのですが、夜、そのあたりで、店に入らなくても、お酒を調達して、朝まで騒いでいる。こういった人たちもおられましたので、一生に一回の機会で、大変興奮されるのは分かりますが、感染症は、貴重な機会だろうがなんだろうが、分けて考えてくれないので、夜9時以降については無観客、あるいは無観客と同等の効果が出るような措置を講じなければいけないというのがわれわれのお願い。
梅津弥英子キャスター:日本戦の前に観客を帰すことになるのか。
埼玉県・大野元裕知事:日本戦...要するに、時間を繰り上げていただくのも一つかもしれませんし、夜9時以降に始まるものについては、少なくとも帰りの電車等も含めて考えると、非常に厳しい状況になるので、そこは無観客をわれわれとしては考えたい、とおもうが、同等の措置ができるのであれば、もちろん、それはあり得る。
松山俊行キャスター:各自治体で対応に差が出るのか。
神奈川県・黒岩祐治知事:今の感染状況をみていると、東京都の状況、神奈川県の状況は「下げ止まり」です。7月11日にまん延防止等重点措置が解除されるのかどうか、私は非常に不安に思っています。解除されない場合は、昼も夜も問わず「無観客」の方向に向いて行ってしまっている、と私は思います。
《中略》
神奈川県・黒岩祐治知事:まず、開催時間をもっと早められないか、と。
サッカーは決勝戦が横浜だが、終わるのは夜の11時30分。1万人が電車に乗って帰れるのか、といった問題もあるわけです。まずは時間を早くしてください、そして、もしもやるのなら、お客さん全員に検査を義務づける位のことをやらないと、一般の市民、県民の皆さんに「よしこれならばみんなでやっていこう」とはならないと思う。