五輪延期で引退「世界一」選手のセカンドキャリア アスリート経験を活かし引退後2カ月で即起業

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コロナ禍で人に会えない状況も、外村さんの素早い事業開始を後押しした。PC用の大きなモニターやウェブカメラを買いそろえると、引退から2カ月後の8月に起業。

現在は基本的にオンラインで、“しなやかメンタルクリエイター”としてパーソナルコーチングを行っている。

(写真:赤澤昂宥)

「今はまだ手が回りませんが、ゆくゆくはアスリート向けのコーチングもやりたいと思っています。コーチングだけでなく、スポーツやトランポリンがより発展していくために、いろいろな形で貢献できれば。いわばスポーツ界への恩返しですね」

トランポリンの楽しさをより多くの人に

そう言いつつ、すでにスポーツ関連ビジネスへ向けても動き出している。誰もがトランポリンで遊べる施設「トランポリンパーク」の運営もやりたいことの1つなのだという。

「いろいろな施設へ遊びに行かせてもらっているのですが、トランポリンパークって本当に楽しいんですよ。トランポリンの楽しさをより多くの人に知ってもらうには、こういった施設の拡充が不可欠。コロナ禍でも客足は落ちていないようなので、タイミングを見て本腰を入れて検討したいと思っています」

さらに、一般社団法人日本舞踊スポーツ科学協会や美活整体サロンのアンバサダーを務めるなど、精力的に活動する外村さん。これまでトランポリンへ全力投球してきたエネルギーを、引退後はビジネスにすべて注いでいるので、いわゆる「心にぽっかり穴が開いたような」状態とは無縁。寝る間もないほど忙しいのだそうだ。

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