北海道「花の島」礼文島の短い夏を路線バスで巡る

シーズン到来!さいはての絶景と「海の恵み」

礼文島から望む利尻富士(写真:村中悟 / PIXTA)
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街の店先や集落の軒先をゆっくりと走る路線バスには、その土地のなにげない日常に出合える魅力があります。
しかし、複雑な運行系統、運賃や乗降方法のわかりにくさなどから、自分らしい旅を楽しむシニアでもバスを敬遠する人は多いようです。
新著『シニア バス旅のすすめ』では、観光地をめぐる定番コースから、一日乗車券を活用した日帰り旅、個室完備の高級バスで行くワンランク上の上質旅まで、シニアも満足のさまざまなバス旅を紹介しています。
本稿では同書から一部を抜粋しお届けします。

礼文島内路線バス1DAYフリー乗車券(宗谷バス)

北方領土を除くと、日本最北の有人島となる礼文島。昆布漁が解禁となり、ウニやボタンエビが旬を迎える短い夏には、観光客が押し寄せ、島はにわかに活気づく。島の玄関口となる香深港から最北端のスコトン岬まで、宗谷バスに乗れば、さいはての旅をより楽しむことができる。

稚内港を早朝6時20分に出たハートランドフェリーは、礼文島の南部にある香深港に8時15分に接岸した。乗客のほとんどは、迎えのクルマかレンタカーショップに急ぐ。

けれど私はバスの発車まで時間があるので、港近くの「礼文町郷土資料館」を見学することにした。ここで島の歴史と産業、動植物などについて予習する。「れぶん」はアイヌ語の「レプン」(「沖の」という意味)が転訛したものだという。江戸時代中期に松前藩宗谷場所が開設されると、漁を通じたアイヌと和人の交易の地となる。そして1956年、全島を統括する礼文村が誕生した。当時の写真には、宗谷バスのボンネットバスの姿があった。

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