ジャガーを手放してわかった昨今の中古車事情 1年7000kmも走ったのに30万円高の値がついた

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査定士たちは、真剣だ。自分たちの出張の工数だけでなく、背後で電話などを通じ、本社で査定価格を計算する人たちも動かしているからだ。

かなりカリカリした雰囲気が漂う。その場でいちばん高い数字を出したひとに決めてくれ、というのは一見わかりやすい話だが、こちらとしては業者によって支払いの条件も違うし、売ったあとにちゃんと名義変更や税金の処理をしてくれるのかどうかも心配だ。有名な店なら間違いなさそうだから任せてもいいが、聞いたことのない会社に売ることは憚られる。

こういうのはルールがちゃんと決まっていないのか、と思ったが、私のようにわがままなオーナーが独自ルールを言うからその場で協議となるのだろう。

結局、名刺の裏に価格を書いてもらい、その金額が最も高かった業者と1時間以内に契約を前提とした話を始める、ということで落ち着いた。

穏便に済ませたいなら下取りが無難か

筆者はビジネスの場で複数の人からやり込められた経験があるから、こうした機会でも自分の主張や案を出せるが、たとえば車好きの旦那さんから「昼間は仕事だから自分は立ち会えない、現場にいて数字を聞いてくれればいいんだ」と聞いた奥さんなどは、彼らの気迫に押されて、どうしたらいいかわからなくなってしまうだろう。こういうやりとりを好まない人は、下取りで次のクルマと入れ替えるほうが穏便かもしれない。

4人が出した価格は、211万円から254万円まで。国産から外国車まで手広く扱う大手の買取業者の数字が最も低く、誰も名前を聞いたことのない、ちゃんとしたウェブサイトも持たないような会社の数字が最も高かった。

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