資生堂、株主総会で浮かんだ株主の疑念と不安 魚谷社長は異例の「株主との直接対話」を提案

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資生堂の魚谷雅彦社長は株主総会で身振り手振りを交えながら、株主の質問に答えた(写真は2019年11月、撮影:尾形文繁)

「当社事業に詳しい方だとお見受けする。今日は時間も限られているので、一度時間を設け、お話の機会をちょうだいできませんでしょうか」

3月25日に開かれた化粧品メーカー最大手・資生堂の定時株主総会。そこでは魚谷雅彦社長が特定の個人株主に直接対話したいと申し出る、驚きのひと幕があった。

「資生堂に客を奪われる」

当日、会場となった都内の帝国ホテルに足を運んだ株主は163人。約2時間に及んだ総会のもようは、会場に出席できなかった株主もオンラインで視聴できた。

ただ、生中継での配信だったため、当日視聴していない株主や第三者は総会の詳細を知ることができない。東洋経済では関係者への取材を通じて総会の内容を独自に把握した。

魚谷社長が直接対話を持ちかけたのは、会場に出席していた株主の質問に応じた中でのことだった。

「専門店の専用ブランドが資生堂のECサイトで販売されることになり、資生堂に客を奪われるのではないかと心配する声が私のもとに寄せられている。そのような事実はあるのか」

東洋経済プラスの連載「暗転! 化粧品」では、この記事の続きを無料でお読みいただけます。同連載では以下の記事も配信しています。
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資生堂、「魚谷体制」7年目の光と影
爆買い中国人が殺到する「海南島」の正体
星出 遼平 東洋経済 記者

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ほしで・りょうへい / Ryohei Hoshide

ホテル・航空・旅行代理店など観光業界の記者。日用品・化粧品・ドラッグストア・薬局の取材を経て、現担当に。最近の趣味はマラソンと都内ホテルのレストランを巡ること。

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