「専業主婦になりたい人」が知らない高すぎる壁 令和時代に「誰かに養ってもらう」考えの難しさ

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下のグラフを見て、びっくり仰天する婚活女性や親世代、祖父母世代の読者も多いのではないでしょうか。1987年、いまから34年前の若い男性(今の50代から60代の男性)は3人に1人以上が女性に専業主婦になることを期待していました。

ずっと共働きすることを示す「両立」を女性の生き方に期待していた男性は1割でした。しかし、その後10年ごとに、当時の若い男性たちに大きな価値観の変化が起こっている様子がグラフからは見てとれます。

時代とともに変化する男性の価値観

1997年、今から24年前の若い男性(今の40代から50代)になると、女性に専業主婦を期待していた男性は5人に1人程度に激減しています。その一方で、「両立」を女性に期待する男性が5人に1人程度まで増加したのです。

そして、直近の2015年調査(6年前)では、女性に専業主婦を期待している男性はわずか10.1%、10人に1人まで減少するという結果となっています。その一方で、「両立」を期待する男性の割合は増加の一途をたどり、3人に1人以上の男性がパートナーに「両立」を期待していることが見てとれます。

つまり、34歳までの若い男性を結婚相手にターゲティングしている女性の場合、「結婚したら仕事を辞めてもいいんです」発言は、9割の男性から「期待外れ」とされる禁句ということになります。相手の考え方を知らないうちに容易に口に出すには、あまりにもリスキーな発言(発想)と言うことが統計的にはできるでしょう。

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