「レクサスGX460」異例の販売停止に踏み切ったトヨタ
トヨタ自動車は、米国などで販売しているスポーツ用多目的車(SUV)の「レクサスGX460」(2010年モデル)の販売を14日、全世界で一時停止した。米国で13日に発売された消費者情報誌「コンシューマー・リポート」が、GX460の安全性について疑問視したうえで、「買ってはいけない」と断じた(→参照)ことを受けた措置だ。
同誌はGX460について、高速走行時に急カーブした場合にクルマの姿勢を制御する装置の働きが遅く、横転の可能性があると指摘。同誌のサイト上にはGX460が横滑りする映像が掲載されている。トヨタでは「米国で定められた基準に従って実験もしているし、その内容には自信を持っている。事故をおこした例も報告されていない。だが、想定していない環境で事故の可能性があるというのなら、それは確認すべき」(幹部)という判断から販売中止を決めた。
アクセルやブレーキの不具合で大規模なリコールに追いこまれ、品質への信頼を損なったことへの反省から、緊急の措置をとった。トヨタは指摘された問題について独自の検証を行ったうえで、今後の対応を決める。
米国でのGX460販売中止は、「コンシューマー・リポート」が米国の消費者に大きな影響力を持つことに鑑み、米国法人が独自に判断した。同日中に、日本本社が中近東、ロシア、オセアニアなどでの販売も停止させた。GX460の2010年モデルは昨年末に発売され、これまでに北米で5400台、中東で440台、ロシアで140台の販売実績がある。
トヨタはGX460の安全性には問題ないとのスタンスだが、メディアからの問題提起を受け止める姿勢をアピールした。「安全」を主張する一方、販売停止という異例の措置でユーザーの「安心」にも配慮を見せた格好だ。
《東洋経済・最新業績予想》 (百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益 ◎本2009.03 20,529,570 -461,011 -560,381 -436,937 ◎本2010.03予 19,000,000 -10,000 100,000 90,000 ◎本2011.03予 20,500,000 350,000 480,000 350,000 ◎中2009.09 8,377,643 -136,859 -62,975 -55,986 ◎中2010.09予 10,800,000 200,000 270,000 200,000 ----------------------------------------------------------- 1株益\ 1株配\ ◎本2009.03 -139.1 100 ◎本2010.03予 28.7 50-60 ◎本2011.03予 111.6 50-70 ◎中2009.09 -17.9 20 ◎中2010.09予 63.8 25-30
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