生産性も向上「マインドフルネス」注目の背景

Sansan、カルビー…日本でも導入企業が拡大中

マインドフルネスのセミナーを受ける東急不動産HDのグループ社員。研修の一環としてマインドフルネスを導入する企業が増えている (写真:東急不動産HD)

「今、この瞬間に注意を向ける」――。マインドフルネスが今、長引くコロナ禍で注目されている。

『週刊東洋経済』(2月22日発売号)では、「脱・ストレス」を特集。ストレスの発生・解消に密接に関係する4大要素「脳」「睡眠」「運動」「食事」の見直し方や整え方を扱う。フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏や、精神科医の樺沢紫苑氏、スタンフォード大学医学部の西野精治教授など各分野のエキスパートが教えるコンディショニング術でストレスフリーな状態の実現を目指す。

マインドフルネスは、自分の感情に気付き、あるがままの状態を受け入れる活動で、ストレスを減らすことができる。生産性向上にもつながることから研修を設定する企業も増えている。だが、「マインドフルネスは何となくとっつきにくい」と思う人も少なくない。本当に効果があるのか、脳科学を専門にする医師や、研修を行っている企業やその講師に話を聞いた。

ストレスの捉え方を変え、コンディションを整える

1月下旬、ソニーグループのインターネット広告会社、SMNが中途採用者を対象にしたオンライン交流会を開催した。コロナの影響で採用面接はオンラインで行われ、入社直後から在宅勤務が続く。そうした人と会えないストレス減らそうと、交流会の中で企画したメニューが、マインドフルネスの実践だ。

『週刊東洋経済』2月22日発売号の特集は「脱・ストレス」です。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

「呼吸に注意を向けて、3分間すごしてみましょう」。講師の中村悟氏がこう語りかけた。中村氏が手にする鐘の合図で参加者が瞑想を始める。筆者もやってみたが、すぐに締め切り間近の原稿や、外を走る自動車の音が気になってしまった。

中村氏は「気がそれるのは悪いことではない。『あ、気が散っているな』と気が付いたらまた呼吸に注意を戻せばいい」と説明する。この呼吸法を繰り返すことで、意識を「今」に集中させることができる。

食べることに意識を向けるセッションもあった。まずは目の前の食べ物を眺めたり香りを感じたりする。口に入れてからもとにかくゆっくりと味わう。ナッツやチョコという人が多かったが、中には集中して回鍋肉(ホイコーロー)を味わう人もいた。参加者からは「心を整えることの大切さを感じることができた」などの感想が寄せられた。

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