「詐欺やだましの分析」を経済学が苦手な理由 「不道徳な見えざる手」が教える経済学の弱点

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問題は肉体の防衛力が十分にうまく機能しないということではない。悪性腫瘍の場合、こうした防衛機構があまりにうまく機能しすぎるのだ。悪性のがん細胞は、攻撃にあまりに耐性がありすぎる。死ぬのを拒否するのだ。がんの性質は、こうした突然変異に対して私たち自身の無害な生理機構が拡張されていることにある。

これはカモ釣りにとって、そのものズバリのアナロジーになる。カモ釣りは、万人が洗練されているとされる市場の無害な作用を、一部の人だけが単細胞であるような市場に拡張して当てはめることから生じるのだ。

カモ釣りは市場経済に内在している

1970年代に、がんに対する戦争の支持者たちは「がんの征服についての国民的取り組み」を求めてロビーイングし、それを成功させた。1971年、国家がん法成立により、がん研究に対する連邦リソースは大幅に増えた。こうした予算増強は決して悪いことではないと思うかもしれない。でも面白いことに、ムカジーはこの「戦争」が間違いだと見ている。

それがお手軽で手っ取り早い治療を探そうとしたせいで、問題が矮小化されてしまった。お手軽で手っ取り早い治療法が見つかるのは、がんにウイルスなどの単純な根本原因がある場合だけだ。でもがんの原因についてのこうした単純すぎる見方は、その根本的な性質の発見から関心をそらしてしまった。

がんによる死亡の大幅な削減が実現したのは、それがもっとよく理解された後の話だった。がんは突然変異の結果であり、その防衛能力は、肉体自身の健康な防衛機構の拡張だと判明したのだ。

私たちは、市場についての経済学者たちの見方も似たような過剰な単純化をしていると主張している。経済的な病理が「外部性」にすぎないふりをするのは、標準的な経済学かもしれない。

でも自由市場が多種多様なカモ釣りを宿せるのは外部性ではない。それはむしろ競争市場の仕組みに内在するものだ。そして万人が完全に合理的なら健全で無害な経済をもたらすのと同じ利潤動機が、カモ釣りという経済的病理をもたらしてしまうのだ。

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