"ゲーム業界のレジェンド"の冒険的キャリア レスリー・スコットが日本の中学生に贈った言葉

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レスリーが「ジェンガ」を開発した当時、ゲームデザイナーは今ほど華やかで注目を集める仕事ではなかった。ましてやレスリーが活躍するまで女性はほとんどいない世界だったのだから。

でも彼女は今やゲーム業界のレジェンドだ。「ジェンガ」が市場に出始めた頃には思いもよらなかったが、世界中の誰もまねできない唯一無二のゲームに育てたパイオニアとしてゲームデザイナーの頂点に立つ。

人生は何が起こるがわからない。自分で考えて信じた道をひたすら進んできたレスリーにとって、この2つの賞はこれまでの人生への勲章のように思えて最高に誇らしく喜びもひとしおだった。

現在のレスリーは、研究者の夫とともに1年の半分をケニアにある5000エーカーの広大な農場にある「ジェンガ・ハウス」で暮らしている。2人の子どもたちは独立して、彼女は世界を自由に旅する生活を楽しんでいる。

“わくわくする人生”を手にするには?

講演中の様子(撮影:尾関裕士)

講演が終わり、女子中学生の直球勝負の質問の数々に、彼女は一つひとつ丁寧に答えていった。

グローバルな世界で何かを成し遂げた人が持つ説得力のある言葉は、日本の中学生の胸に響いたに違いない。近い将来、日本のレスリー・スコットが生まれる日が訪れるかもしれない。

「ものづくりには、ひとつの限界点(limited box)を設けたほうが無限の世界で考えるより簡単よ」

「失敗から学ぶことができれば人は強くなり、確固たる自信を持つことができるの。小さな失敗を繰り返して学んできた人は、何も失敗しないように生きている人より何倍も強いものよ」

「私はデザイナーとして生きていたいから、ほかのことはその道のエキスパートに任せているの。長い目で考えるとすごく重要な決断だったと思うわ」

「ジャンプする前に考えて、それからジャンプする。大胆な行動の前に自分なりに考えてみることを忘れちゃだめ。考えて、そしてやってみる。これができれば“わくわくする人生”が待っている」 


認定NPO法人キーパーソン21
キャリア教育の認定NPOとして、世の中のすべての人たちが生き生きと仕事をし、自分らしく生きていく社会をつくるため、学校、地域、企業と連携しながら子どもたちへの活動に取り組む。(神奈川県川崎市、代表理事:朝山あつこ)

【レスリー・スコットの紆余曲折が描かれた書籍はこちら→『JENGA――世界で2番目に売れているゲームの果てなき挑戦』

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